再び、三度、人間はパンドラの箱を開けてしまった。
日米合同演習の帰り道、自衛隊の潜水艦が連絡を絶ち、行方不明になった。
この事実を隠蔽しようとする総理に対して、官房長官の湯田は悩んでいた。彼は父親の七光りで政治家になり官房長官の地位にあることを常に憂いており、不安にさいなまれていた。彼には何度か自殺未遂を犯した過去があった。
湯田の妻の依頼で、米国ボストン大学の教授として活躍している鈴木が帰国する。機内で到着遅れの原因についてCAとトラブルを起こしてしまう。
鈴木の専門は、自殺願望を抑制するマイクロチップを開発、これを頭部に埋め込むことで、自殺を飛躍的に減少させることが出来る。湯田と鈴木は大学の同期で、ワンゲル部の仲間であった。日本の学会に嫌気が差して日本を捨てた鈴木。20年振りの再会だった。仲間を救うこと、湯田の妻(鈴木の前妻)の強い依頼もあり、この認可されていない治療を、湯田に施してしまう。
治療の効果はてきめんで、その日から湯田は、自信に満ちた口調で会見を行うようになり、あろうことか潜水艦の行方不明事件を発表してしまう。「私は国家と国民の為にだけ働く。何故なら私は日本を愛しているから!」この会見で国民は、これまで見たこともない理想の政治家が現れたと、指示を高めていく。
しかし、湯田の心に芽生えていたのは、ある恐ろしい計画であった。
DVD全4巻のドラマだ。鈴木とトラブルを起こしたCAは職を追われ、このドラマに絡んでくる。更に、自衛隊、政治家、経済界、はたまたホームレスの少女に政治犯が暗躍する。手に汗握る物語の展開はスピード感に溢れ、「次!次!」と止まらなくなるでしょう。
さぁ、TSUTAYAに走れ!そして全巻一気に借りなければ、眠れなくなりますよ~!
ちなみにパンドラ1は、不老不死の薬の開発にかける医師の話。パンドラ2では、食糧問題。次は何か。井上不由美の脚本に期待!
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