久しぶりにフィリピンへ行かねばならなくなった。１５年振りだろうか。マニラへはJALかPRしか飛んでいない。仕方ないから、嫌だけど、JALに乗ることにした。
この前にフィリピンへ行った時には、僕は神戸の住人だったので、当然関西空港から出発したと思う。チェックインしようと並んでいたら、前に並んでたおじさんがまったくの手ぶらで、カウンターのおねえさんが、「お手荷物はございますか？」と聞いたら、そのおじさんが雑誌を一冊手に持って「おれはこれだけや！後は現地にみな、置いてあるんや。どや？」と行っていた。振り向いた顔は、完璧にあっち系だった。その時からフィリピンは、そういう所なんだと、印象付けられた。
今回の出張は、フィリピン販社をこの４月から部門連結することになったのだが、あまりに全てがでたらめで、めちゃくちゃだ。予算は守らない、売り上げは届かない、電話会議には出てこない、問い合わせには答えない。連結解消＝事業ができないという図式を、現地の社長はわかっていないようだ。５月に日本人が社長として赴任したと聞き、まぁ、ちょっと落ち着くのを待って、連絡を取り、じゃ、現地で打ち合わせとなった。そもそも、売上予算がゼロなんて月もあり、本当に売上ゼロなんて月が２回あった。何か、大きな勘違いをしているに違いない。
さて、成田からフィリピンまでの飛行時間は３時間５０分とアナウンスがあった。時差は１時間。昼食が出される。最近はやりの、二つのパターンから選んでね！で、写真の入ったメニューを配り、客に選ばせる。これは本当にいいアイデアだ。確か、シンガポール航空がやり始めたんだと思うけど、「チキン？オアビーフ？」なんてのより、遥かに優れたやり方が。年寄りに英語で聞いても分からないし、チキンかビーフかといわれても、それがどんな風に調理されているのか分からない。ところがこの写真入りカードなら、一目瞭然で選べる。
ミートボールを選んでみた。なんちゃら堂のデミグラスソースの煮込みミートボールだと書いてあった。これが、実にうまい！お肉は柔らかくて、ソースが最高！お箸でミートボールが崩れることなく切れるって、すごい！これに赤ワインをもらって、結構昼食は満足した。
僕がJALを嫌う、一番の理由はクルーの態度だ。まず、コックピットの奴らの態度がなってない。空港を歩くと当然だが、パイロットがコロコロのフライトバックを引っ張りながら歩いているのをよく見かける。まず、歩きながら無駄口たたいているのは、JALのパイロットだ。他の航空会社のパイロットは、緊張した面持ちで、黙って黙々とゲートを目指している。そういうのを見ると「あ～集中してるなぁ」と安心するが、JALのは「夕べの食事がどうした」とか、今朝のはもっとひどい。「そんなの地上職員に持って来させればどうですか？」とコーパイ。「それはそうだよな、あいつらそれで給料もらってんだから。」とキャプテン。何を持って来させるのかしらないが、なんて会話だろう。それがゲート７６に入っていった。あんな緊張感ないやつが、俺の飛行機を運転するんだと思うだけで、不安になる。会話の内容も何だかしらないけど、上下を感じさせる嫌味なものだ。正しくは、「地上職員に頼んで、もってきて貰えばどうですか？」であろうと思うが、パイロット偉い人。地上職員は奴隷みたいな、無意味な優越感を感じる会話だ。だからJALは嫌いだ。
CAの態度も悪いな。ニコニコしてるけど、慇懃で無礼だ。どこか「私、スチュワーデスよ！あんたらとは違うのよ！」という上から目線。嫌だなぁ～。時代遅れも甚だしい感性だ。あ～！JALは嫌だ！
JALの建て直し？無理なんじゃないですか？何も変わってないと思うよ、３０年前から。
さて、時速９００KMというスピードでB767はすっ飛んで行き、マニラにはスケジュールより２０分早い１２：４５に到着した。クルーの態度以外は、快適なフライトだった。機内映画は、「トリック劇場版」を見た。
マニラは思ったよりも涼しい。日本よりずっと快適だ。
早速ホテルのお迎えを見つけて、マンダリン・オリエンタルホテルへチェックイン。このホテルは当社のお客様でもあるから、相互に協力レートがあり、当社社員であれば、意外と安い。１万円しない値段でとめて貰える。もちろん朝食付き。
今日は移動日で仕事は明日から。まずはメールを読んで返事をし、いくつかの電話を済ませて、ジムで走る。４５分、５キロ、３９７Kのカロリー消費。どっか出かけるのも面倒なので、ルームサービスで済ませることに。
中華。固焼きそばを頼んだ。これ、海鮮がいっぱい入っていて、すごくおいしい。これにビールを飲むと、眠くなる。今朝は早かったからなぁ。逆らわず、８時ではあったが、電気を消して、眠ることにする。