結婚披露宴 | なんのこっちゃホイ!

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世の中の、これでいいのか、こんなことでいいのかを描くブログ。そんなにしょっちゅう怒っていられないので、ほどほどに色々な話題も混ぜていきましょう。


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久しぶりに、結婚披露宴に招待されて出た。今回は主賓として招かれた。何だか随分、年を取ったような気がした。大体主賓の挨拶ってのは、ちょっとハゲ上がった親父が登場して、やや慇懃に「3つの袋」の話なんかを、説教臭くやるもので、乾杯のビールやシャンペンが、どんどんぬるく、気が抜けていくのを、恨めしそうに見てるのに、構わずダラダラどうでもいいような事を喋っているというのが、パターンだからだ。

で、僕はもっとスマートにやろうと思ったのだが、上手くやれただろうか。一度録音を聞いてみたいような、もう忘れてしまいたいような、複雑な気分だ。

更に、友人と二人でギターを弾いて、歌まで歌ってしまった。主賓が歌うのをはじめて見たが、それが自分である事に驚きと呆れを禁じえない。あろうことか、自作の歌まで作って、懸命に練習して登場したのだ。司会のおばさんに「余興」と紹介されたのには、ふと心のどこかが傷付いた音がした。

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今の人は、みんな教会で式をあげるらしい。おじさん達の時はハッキリ、キッパリと神前結婚で、三三九度などやり、契りを交わしたものだ。訳の分からない、新宿辺りにいそうな外人が中途半端な日本語で「チカイマースカ?」とか言って、神妙に「誓います」なんて言ってるのは、ちょっと痛々しい気がしたが、何であれその儀式の神聖さは、十分に維持されており、新婦が父親の手を離れてバージンロードを新郎の元へ歩くくだりは、負けるものかと思っても、つい目頭が熱くなるのを禁じ得ない。

更に披露宴では欠かすことの出来ない金屏風が無いではないか。これではだれが主役か分からない。しかも新郎も新婦も完全にリラックスしており、それを見ているおじさんの方が緊張してしまう。

最後はいつもの泣き落としだ。新婦から両親への感謝の言葉。泣かせどころだ。司会もグッと力が入ってくる。会場は水を打ったように静まり返り・・・
何故かまだ、新郎新婦を取り囲み、友人だか何だかが、やいやいと写真撮影に忙しい。おじさんは司会の努力が音を立てて崩れるのを、悲しみの顔で見るしかなかった。遂に会場側の我慢もここまで。強制的に照明を落とし、ピンスポットに切り替えた。

ようやく我に返った新郎新婦とその友人達は席に着き、感謝の手紙が朗読された。さっきまでの騒ぎが嘘のように鼻をすする音なんかが溢れる。たいしたもんだと感心しながら、僕も目頭を押さえた。

この後二次会があるらしいが、同じテーブルに招かれた7名の内、呼ばれてないのはギターまで弾いた僕達二人だけだ。若者だけでという趣旨らしいが、同じ年の奴は呼ばれているらしい。マレーシアからわざわざ参加したのだから、別格か。
ともあれ俺たち二人だけがオヤジなんだと。
( ̄◇ ̄;)ガーンと来たね~!

仕方ないので友人と二人で、寂しく打ち上げをした。互いに苦労と努力を讃えあい、僅かなミスを悔やみ、そして何より二人だけがオヤジであった事を、慰め合った。
(T_T;)

結婚式は良いものだ。
何か心が晴れ晴れする。
そして再び我妻を思い、家にたどり着いたのだが・・・


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