電子書籍に思うこと | なんのこっちゃホイ!

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世の中の、これでいいのか、こんなことでいいのかを描くブログ。そんなにしょっちゅう怒っていられないので、ほどほどに色々な話題も混ぜていきましょう。


iPadの登場で、俄然注目を浴びている電子書籍だが、実際に何冊か購入し読んで見たので、感想を述べてみる。

(ハード面)
僕はiPodを使っているので、何と言っても持ち運びが便利だ。尻のポケットに何冊でも持って歩けるし、暇な時にいつでも読めるのはすごい。音楽聞きながらでも大丈夫。All in oneなんだな。また、画面に表示できる文字数に制限があるため、ページ数は増えるが、僕の速読には丁度いい文字数で、視界を意識しないで良いから楽だ。
一方、電池という問題はついて回る。成田からシンガポールまでの機内で、勝間和代さんのEXITを読了したが、電池はいっぱいいっぱいだった。まぁ、7時間のフライトであるから、通常なら問題はない長さかも。毎日充電しないといけないから、ハードの本がなくなり、充電器が増えたと思えばいいのかも。

(コンテンツ)
講談社主催する電子パブリに入会してみた。蔵書の数は1万冊を超えているようで、今でも毎週増えているらしいが、残念ながら作品に新刊がない。今更赤川次郎の三毛猫ホームズを、780円も払って買う気はしない。Book offなら150円で買える。電子古本ってできないかなぁー。物理的に本が汚れたり傷んだりするわけじゃないから、古本ってのはよくないかな?とにかく新刊がないってのは致命的だ。恐らく過渡期でビジネスモデルに自信が持てず、新刊はハードで印税を儲け、古くなったら電子版にしてもう一回儲けようとの魂胆か。その点、京極夏彦さんは、新作「死ねばいいのに」をいち早く電子版で出版した。勝間和代のEXITに至っては、1000円の本を期間限定で初期にかぎり450円で販売した。物理的な本なら絶対にできない。そういう意味で新たなモデルに挑戦している。イノベーターと言えるだろう。

結論としては、電子書籍は確実に普及すると思う。そのためにはハードウェアーもそうだが、販売する為のプラットフォームとコンテンツの充実を急がねばならない。また本を読む為のプラットフォームもまちまちだ。タッチで頁をめくるもの、画面をスライドするもの。検索機能があるものないもの、栞機能があるもの無いもの。栞は大事だ。どこまで読んだかではなく、ここはと思うところにジャンプして戻れる機能。ドックイヤーが必要。電子書籍は圧倒的に一覧性に劣る。「え~と、これは誰だっけ?」とか「どっかにこんなこと書いてあったよなー」とか、ペラペラとページを逆にくることがある。電子書籍はこれが出来ない。前へ進む事はうまくできてても、戻ることが苦手だ。

まだまだ改良の余地はありそうだが、未来の展開は楽しみだ。



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