【講演会】「効果的」英語基礎トレーニング~使える英語習得への第一歩~ | なんのこっちゃホイ!

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僕は全然知らなかったが、今、英語教育界で話題の人物らしい、千田潤一氏を招いての、無料講演会が開催された。外は台風であったが、無料であるし、既に申込みをしていたので、参加することにした。


僕の悩みは、某外国語大学を卒業した時には、900点台をマークしていたTOEICであるが、年々年齢と共に劣化が目立ち、最新のスコアーは760点にまで落ちてしまった。その上、アジアを担当して7~8年になるが、その間、すさまじいアジア英語の嵐にさらされ、僕までがすっかり「オーケーラ~!」などという、けったいな広東語英語をしゃべり始めてしまったこと。インド人のマシンガンのような超早口で、相手のことなど考えることもなく、言いたいことを主張しあう(日本の国会や、政治家TV番組もそうだが)英語に慣らされて、ネイティブが喋る英語が聞き取れなくなってしまったことが、悩みであった。そこで一念発起、失った英語を取り戻そうと、講演会に出た。


千田氏の主張は、僕は大いに納得できた。今まで、こんな話をすることがなかったのは驚きだ。


千田氏の主張は、昨日の講演会では以下の3点。

①英語は学習ではなく、トレーニングである

②音読・筆写

③教材より素材


①英語は学習ではなくトレーニングである

全く同感である。もちろん基礎的な部分は学ぶ必要はあるだろうが、言ってみれば英語も言語。言語はコミュニケーションであるから、相互理解のツールであるにすぎない。特別な能力ではなく、「技量」である限り、「技量」を伸ばすものは訓練(トレーニング)である。文科系ではない、理科系技術者で英語が大嫌いな人でも、このトレーンぐ法を実践すれば、300点台から一気に400点のスコアーアップを実現できた。これこそが、まさに「英語はトレーニング」の証明であると。全くその通り。


②音読・筆写

音読とは、自らの目と耳を鍛える訓練である。音読すると、耳が開く。音読しながら筆写を行うことで、口が開く。こうして、リスニングとスピーキングの訓練ができるというもの。全く同感である。僕が高校生の時に、西門先生という、なんとも奇妙奇天烈な英語の教師と出会い、半ば強制的にESSへ入部させられた。その時に西門先生が僕たちにやらせたことは、当時Rapid Readingと呼ばれていた練習だった。偉人のスピーチをB4の紙に印刷し、これをとにかくできるだけ早く読むというものだ。発音なんてどうでもいいから、とにかくストップウォッチをみながら、同級生と競争しながら、ひたすら早く読む。こんな練習、何の意味があるのかと思っていたが、恐るべき効果がある。まず、この練習をやる前に聞かされたスピーチのテープ。ほとんど理解できないが、この練習を30分やってもう一度テープを聞くと、ほとんど聞き取れる。しかも、辞書など使っていないのに、前後の知っている単語から、意味(訳)が想像できるようになる。そしてこの練習の積み重ねで、ある日突然、英語が口をついて出てくるようになる。これを先生は「コップの淵から、水がこぼれた」と表現していた。ポトリ、ポトリと一滴づつコップに垂れていた水が、やがてコップ一杯になって、そしてこぼれおちる。それこそが、真の実力英語であると。それと同じことを千田氏は言っていた。そして、テープを使ってやってみせた。「人生は一度きりだ」を英語に訳すと?僕は訳せなかったが、答えを聞いて、はっとした。「You live only once.」が正解だと。他にも表現はあろうが、ほとんど全てのネイティブは、これが正しいと言うらしい。千田氏も言っていたが、この表現、007は二度死ぬという映画のタイトル、You live only twice。まさに、お前は二度生きる=二度死ぬ。

これを音読しながら、できるだけ早く5回書く。そのあと、この映画のテーマソングを聞いたが、不思議と聞き取れた。「一度目は自分自身のために。そしてもう一度は、夢のために」そう歌っていた。この訓練は正しい。


③教材より素材

千田氏は、DVDを活用することを提案していた。面白いと思う映画を、最初は日本語字幕で見る。そして次に、英語字幕で英語で見る。最後に、字幕を消してみる。特にディズニー映画がいい。子供向けなので、使ってはいけないスラングなんかが含まれていない。正しい英語が聞けると。僕もこの経験がある。ブルース・リーの「燃えよドラゴン」にはまった時、神戸の新開地という街にあった讐楽館という映画館で、この映画を朝から夜まで5回くらいみていた。当時は指定席なんかじゃなくて、何度でも見ることができた。その内に、映画の中の英語のセリフのほとんどを記憶してしまった。日本語字幕と一緒に。ということは、英語が聞き取れていたということ。確かにこの訓練は効果がある。また、読む時には、1レベル低いものを。聞く時には、1レベル上のものをと提案していた。例えば、TOEICが400点以下の場合には、中学の英語教科書ガイドを読む。ぱっとみて意味が理解できるものを、音読・速読することで、頭に刷り込むことができると。正しい。


全くその通りだと納得できたし、確かに自分もそういうトレーニングをやってきたことを思い出した。もう一度、英語に取り組んでみようと思わせる、モティベーションを高める講演だった。これが無料とは、ありがたい会社である。