いよいよ大晦日。
お風呂に入り、じわ~っと温まり、本を読んでる内にに、紅白歌合戦が始まってしまった。おお!とばかりビールを抜いて、TVの前に座る。歌えない、マイクも握れないといっていた浜崎さんは、元気に踊りまくり、日本中を席巻して、いつまでも頭にこびりついて離れない「ポ~ニョポニョポニョ♪」もこれで聞き納めか。
やはり演歌歌手はすごい。だって、完全に安心して聞いていられるもんな~。五木ひろし、前川清、それから天童よしみとか、石川さゆり(これはちょっと、年取って声が出なくなってたか・・・)。森進一は、作詞家のおっさんに歌を封じられ、それが解禁になったということで、大いに思いをこめて歌っていたが、ちょっと鼻についたなぁ。だってそんなに力入れられても、あんたの思いの押し売りさぁね。おれたちゃ、どっちゃでもええのよ。あんたが「おふくろさん」を歌おうが歌おうまいが。もうイッソ、これを機会に捨てればよかったのに。新しいものを探しに行けばよかったのに。まだこんなお涙頂戴な歌に、必死になってること事態、終わってるんじゃないの?北島三郎には失望した。大御所の技、「演歌」を聞かせてほしかった。なんでSMAPと船乗ってるねん!やっぱり和田あきこは、声量も音程も落ちてきている。でも、ちゃらちゃらした若いやつらの歌にはない、力強さと安定感がある。これぞ、歌です!って感じでよかった。
圧巻は、氷川清!この人、すごいなぁ~、こんなに並み居る大御所を前に、大トリだもんなぁ~!曲がちょっと・・・「この場面で、ズンドコかいな!」とちょっとズッコケたが、何度も泣きそうになりながら、最後まで歌えてよかった。
大体、紅白なんてあんまり見ない人で、お目当ての歌手の時だけチャネルを合わせて、後は別の番組を見てるのが常だった。その大きな原因は、途中の下らない出し物と、くだらない応援合戦にある。運動会と学芸会を一辺に見ているようで、それもいい年こいたやつらがやっているのが、どうにも恥ずかしくてやってられなかった。
今年はそういう下らないイベントはなし。真っ向から歌合戦だった。だから、最後までなんだかんだで見てしまった。そんなイベントや出し物がない分、仲間由紀恵のとってつけたような喋りも無かったし、仲居も自然体でやっていて良かった。知らぬ間に、最後まで見てしまった。よかったんじゃない?今年の紅白は。
白組が勝った。3連勝である。仲間じゃ勝てないか・・・・
というよりは、やはりアーティストの選抜だろうなぁ。女性陣で、これは!って人がいない。それに比べて、男性陣はそれなりに活躍した人や、普通は知らないけど、どうやら有線放送ではあたっている人、それから「何でいまさらあんたが出るねん!」といいたくなる布施明や美川憲一等、涙なしでは見られないような人も出ていて、やっぱり有利だったんだろうね。だったら、NHKが選ぶのではなく、視聴者なり司会者なりに選抜させて、「この人は選びましたが、本人が嫌だというので、出られません」って公表しちゃえばいいじゃない。そうしたら政治家と同じ人気商売なんだから、「なんやねん。ファンや視聴者が見たいというのに、己の都合で出場せんとは、ええ根性しとるやないかい!今度から呼ばんでええわい!」という世間の声があがれば、次回からは出場するでしょう。まぁ、その分、自然に淘汰される人達もいるから、ある意味、丁度いい世代交代というか、新陳代謝がおこるのでは?