党首討論会 | なんのこっちゃホイ!

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11月28日に、自民党麻生総理と、民主党小沢代表の党首討論会が国会で開催された。今まで何度か党首討論会を見てきたけど、いつも政治家の知的レベルの低さと、討論ベタにがっかりさせられるので、今回も結局夜のニュース番組で結果だけみた。


そもそも上の写真にあるような、こういう討論形式がおかしいのではないか。党首討論会は一体何のために開催されているのか。目的をもう一度、見直してみる必要があるんじゃないか。つまり、この写真の設定では、対決の姿勢であり、二人のおじんの言い合いに終始してしまう。しかし、本当に党首討論会の目的は、おっさん政治家の言い合いでいいのだろうか。




これは、アメリカ大統領選における、両候補のディベートである。明らかに、上の写真とは形式を異にしている。そもそも、政策論争と選挙キャンペーンだから、目的が違うといえばそうかもしれないが、一ついえる事は、どちらにしても決して二人の言い合いではなく、双方の主張をいかに主権者である国民に理解してもらえるかが大切だということだ。国民の前で、党の代表がそれぞれの主張を発表し、相互に質問と回答を繰り返し、最後に審判をくだすのは、国民であるはずだ。


そもそも日本の文化には、ディベートは成立しにくい。議論は「悪」であるからだ。見解の相違は、かばい会う事で成立し、決して対立には持ち込んではいけない。それは「大人気ない」と言われるのだ。しかし、本来のディベートや討論というのは、賛成、反対に分かれて、双方の主張を行い、それを第3者である審判が勝敗の決めるというものだ。政治討論の場合、当然ながら、審判は国民だ。だから、各マスコミも、小沢はバカだとか、麻生は失言を封じられたとか言う前に、至急国民にアンケートをとり、どちらが優勢であったか。どちらがより国民を説得できたかを報道するべきだ。


そういう活動をすることで、本来政治家の重要な能力である発表力や、弁論術を磨くであろうし、そうすることで、与党と野党の政策議論の中に、初めて「国民」というものが介在するのではないだろうか。


これほどの金融・財政・経済危機を迎えているこの世界で、この国で、相変わらず解散だ、選挙だと下らない議論を交わす両党首も、少しは目が覚めるというものだ。こんな未曾有(麻生さん、読めるようになった?)の危機に瀕しているときに、政策そっちのけで選挙やれなんていってるリーダーが、日本以外にいると思いますか?