インドのローカル航空会社9W(JetAir)に乗って、プネを離れてデリーへ向かう。空港の写真は撮影禁止なのでないが、小さなローカル空港であるが、一応インターナショナルということになっていて、入出国管理もできるようになっているようだ。登場口はすぐに滑走路横の駐機場になっていて、乗客は次の順番で搭乗していく。
①ガードマンみたいなおっさんに、ボーディングパスを提示する
②その2M先にいる航空会社のおばちゃんに、ボーディングパスとパスポートの照合を受ける。
③その1M先にいる搭乗担当のおばちゃんに、再びボーディングパスを見せる
④その後、機体横のタラップまで歩いていき、そこでボーディングパスを渡して、モギリを受ける
いかにテロに怯えるインドであったとしても、この段取りはあまりに無駄が多くはないか。
デリー空港に到着。雑踏と喧騒の中、用意の車に乗ってホテルへ向かう。インド販社の人間とは、ここでひとまずお別れだ。道中、「President House」を横に見ながら混雑した道を進む。President Houseとは不思議だ。確かインドは大統領制ではなく、首相であったような気がする。イギリスの影響を受けているので、議会制民主主義だと思っていたのだが。まぁ、あんまりこだわらず「へぇ~」と御上りさんを気取っていた。
ホテルはLeMeridienという、5星のホテル。ロビーは大理石でピカピカだし、僕の部屋は18階で、廊下は吹き抜け。18階から見下ろすと、吸い込まれそうで怖い。しかも手すりが低いから、もう、いつ落ちても不思議でない。怖いので、なるべく廊下の真ん中を歩いて、下を見ないようにしてた。部屋の内装も美しい。ベッドの頭にブルーの電気は、韓国で宿泊させられた、ラブホを思い出す。
部屋に着いたのが、2時前。僕達二人はどっと疲れているので、今日はちょっとゆっくりしようや、ということに。小腹が減ったので、20階の中華料理屋へ行って、軽食を食べることにした。
酸辛湯というすっぱ辛いスープと焼きそばを注文。飲み物は中国茶。ちょっとほっとする取り合わせである。スープはまずまずの味。焼きそばは、でかいボールにどっかんと入れて持ってきて、皿に取り分けてくれる。焼きそばのはずなのに、そばに焦げ目がないし、味も醤油じゃなくて、塩ベース。塩焼きそばなんてのを、カップ麺でみたが、きっとこれだろうか。決して旨いものではない。
やっぱり漬物は、何故かキャベツのキムチである。慣れると美味しいもんだ。
ビールもワインも飲まないで、これで1000ルピー(約2,500円)だと!ぎょぇ~~~ たか!
食べ終わり、部屋に帰り、シャワーを浴びて遮光カーテンを引いてベッドに転がったら、おそらく1分で眠った。眠ったというよりは、気を失ったという方がいいのかも・・・・
目覚めると8時。同行のドロちゃん(部下)に電話して、「お~い、すっかり気を失ってたよ。これからどうする?」と聞くと、「タナカさん、何かトップフロアーに中華料理があるらしいですよ。そこへ行きませんか」と誘われた。それはきっとお昼に食べた店だ。「お昼にいったけど、結構高かったよ。ほんと。いいの?」と聞いたら、遠慮もなく「ええ、中華料理にしましょう!」とドロちゃんが主張。それではと、20階の中華料理へ。
今度は、ジャスミン茶とインド産の赤ワインを頼む。その後、焼きそばには懲りたので、白いご飯にチキンとマトンを頼んだ。見た目は普通の中華だが、味は完全にインド版。
何とかメシを食って、部屋へ戻り、再び気を失った。疲れていたんだなぁ~と。