9月19日(金)インド五日目 | なんのこっちゃホイ!

なんのこっちゃホイ!

世の中の、これでいいのか、こんなことでいいのかを描くブログ。そんなにしょっちゅう怒っていられないので、ほどほどに色々な話題も混ぜていきましょう。



朝から雨だ。今日は、ホテルを早く出発して、ムンバイから150KM東にあるプネという街まで車でいくことに。約3時間はかかるということだ。この図は、高速道路のパーキングエリアってやつだ。トイレがあり、食堂がある。そしてここも、混沌としている。無秩序に止められた車、そこらで物売りが物を売り、トイレは悪臭で20秒といられない。そんな中、同行の二人はレストランでメシを食うという。信じられないが、タバコがすいたかったの付き合う。



ポップコーンが売っている。左上、「チーズとチリ」はなんとなく分かる。その下は「Chat Masala」とあるから、カレー味なんだろう。一番したに「Magic」とある。何が魔法なんだろう。危険な雰囲気が漂っている。右側を見れば、一番上は「5 in Mixed」と書いてある。ミックスだと。それも5つの味だ。何の味だろう。その下がチーズ、その下はトマト、そして一番したはカラメルである。日本人がピンとくるのは、カラメルだけだ。どの5つのフレーバーがミックスされているのか、考えるのもおぞましく、僕は立ち去った。




こんなところで、メシなんかくったら、間違いなく腹を壊すだろうと思い、お茶を頼んだ。インドの紅茶はいわゆる「ブラック・ティー」と呼ばれるものと「チャイ」と呼ばれるものの2種類ある。チャイはミルクの入った、甘い紅茶である。ではブラックティーはといえば、もちろんミルクが入っていないもののことだ。しかし、砂糖はしっかり入っていて、かなり甘いので覚悟せよ。



  


よやく街に入った。どこも同じだが、車が無秩序に走るから、どこも渋滞がひどい。二車線の道に4台の車が我先にと進む。クラクションをけたたましくならしながら、隙あらば、一歩でも前へ行こうと無理にツッコンでいく。そして動けなくなり、またしても渋滞の原因がここで発生する。バスもそうだ。バス停に来てもバスは止まらない。なぜなら既に満杯なので、これ以上乗せられないのだ。インドはどこもそうだが、列車にもバスにもドアがない。だから、バス停を素通りするバスをみつけると駆け寄って、このようにドアのバーに捕まり乗るしかない。これで乗っているというんだよなぁ~、これが!しかもバスは有料だというが、これじゃ、金は払えないでしょう。




こんなスラムも通りすぎながら、新しい代理店の事務所へたどり着く。我々としては、事業統合によりチャネルを拡大して、広大なインドにあまねく当社製品を行き渡らせたいと考えているので、新規代理店チャネルの開拓は重要だ。この代理店は、どうやら、量販が得意らしいが、ソリューション販売も指向しているとのこと。当社が全力でサポートするから、得意の量販で力を発揮してくれと説得する。



よしよしと仲良く会議が終了した。ところで、ディナーはどうしますか?当社で払いますというが、「バカなことを言うな、日本からわざわざこんな所まで来てくれたんだ。内がご馳走するよ!」と社長がいうので、「すまぬすまぬ」とご馳走になることに。



 


白身魚のタンドリ風が出てきた。これも始めてだった。インド人もシーフードを食べるとは始めて知った。あと、マトンとチキンのカレーにナンがでた。




こんな感じの3人組が現れて、インドの民族音楽をやり始めた。この先頭のおじさんは、非常に低く穏やかな声で、囁くがごとく、語るがごとくに歌っている。中でもリズムは演歌と同じ4拍子の曲もある。「このリズムは日本と同じです。演歌というのですが、日本のフォークソングです。普通は8拍子ですが、特にこの演歌だけは4拍子なんです」と説明すると、この社長、何を勘違いしたか、「前に出て歌え!」という。そんな無理な話だ。インドの言葉なんか分からないし、この人たちは、日本の歌を知らない。しかたないから、そのリズムとメロディーに合わせて適当に日本語の歌詞を作って歌ってやった。すると!店中のお客さんが「いいぞ!いいぞ!ぶらぼー!」なんていいながら、スタンディング・オベーションである。店主がやってきて、「ここにはシャープがあるから多くの日本人が食べに来るが、こんなに上手に歌った日本人はあんたが始めてだ!素晴らしいよ!」といってくれた。


まぁ、何であれクロス・カルチャー・コミュニケーションってのは、いいもんだな。



デザートだといって出されたのだが、今でもこれの正体が分からない。しかし、これはとっても苦いというか、えぐいというか、とにかくまずい!参った参ったとホテルへ戻る。