9月7日(日)誕生日 | なんのこっちゃホイ!

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世の中の、これでいいのか、こんなことでいいのかを描くブログ。そんなにしょっちゅう怒っていられないので、ほどほどに色々な話題も混ぜていきましょう。

今日は僕の誕生日。遂に大台だ。妻と長男は、ポルノ・グラフィティーとかいうバンドの追っかけで、横浜へお出かけ。昨日と今日の二日間だそうだ。長男は、どっかに泊まりに行っているらしく、端的に言えば、祝ってくれる人もいないので、一人でブラブラでかけることに。ケーキもなければ、プレゼントもない、節目の誕生日。言いたくはないけど、一言日記に記すことにする。もしも僕が死んだ後、この日記を見る日が来れば、きっと後悔することだろう。


まぁ、いいか。


結局、一人で映画を観にいった。「ハンコック」という、ウィル・スミスが主演のアクション映画。ウィル・スミスは好きだ。黒人としての刹那さみたいなものを漂わせているけど、その表情や目、コミカルな演技が、器の大きさを見せているような気がする。



さて、「ハンコック」とは人の名前である。強靭で、老いない肉体をもち、怪我の回復能力もずば抜けている。力持ちで、砂浜に打ち上げられた鯨ですらも、尻尾を持って振り回し、海に放り投げてしまう。彼はアル中で、いつも酔っているから、空を飛んでも、高速道路の標識を壊したり、地面に着地するときに、道路に大きな穴を開けてしまったりする。また、泥棒を働いたアジア人一味が逃げる車を追っかけるが、「クズ野郎!(Ass Hole!)」と犯人に呼ばれてカッときたらもう止まらない。車ごと、街の上空を飛び回り、散々に怖がらせたあと、スカイタワーの頂上の避雷針に、車を突き刺してどっかへ消えてしまった。地上にいる警察官は後始末が大変だ。どうやって、ビルに突き刺さった車を取り除くのか・・・・


彼は基本的には正義の味方なんだが、どっかで拗ねているのだ。懸命に人のために尽くしているのに、邪魔者扱い、クソ野郎呼ばわりされている内に、アルコールにおぼれて拗ねてしまったのでしょう。

そんな時、広告代理店を経営している男性を、ひょんな事で助けることになる。この男性が踏み切りの上で、渋滞停車していると、いきなり列車がやってくる。あわや大惨事というところで、ハンコック登場。男性の車を片手で放り投げ、列車に体当たりして列車を止める。もちろん、投げられた車は裏返しになり、別の車の上に落ちるし、いきなり体当たりされた列車は、急停車。連結している貨車は、すべて脱線という、大惨事である。つまり、どちらにしても大惨事だったわけだ。口々に彼を罵る市民達。しかし、この広告会社の男性は、市民に言う。「ちょっと待ってくれ。彼は僕の命の恩人だ!」そうして、ハンコックを彼の自宅へ招き、夕食の「ミートボール・スパゲティー」をご馳走することになる。余談だが、アメリカ人はこのスパゲティーが好きだ。しかし、僕はちっとも美味しいと思ったことがない。


さて、広告代理店の男性が、食後にハンコックへオファーするのは、「とにかく自首して、刑務所に入る。多分、2~3ヶ月の判決だろうが、大丈夫。君がいなくなると、犯罪が増える。そうすると、誰かが君の助けを必要として、君を刑務所から出すだろう。その時、君は生まれ変わる。クソ野郎から、ヒーローに変るのだ!」

こうしてハンコックは、大嫌いだったユニフォームを着て、現場の警察官に毒づいたり、喧嘩したりせず「GoodJob!(よくやった)」と笑顔で声をかけながら、悪者退治を始めるのであった。

ところが、ハンコックには意外な秘密があった。彼は何故、このようなスーパーマンになったのか。彼は一体、どこから来た誰なのか。そして、彼は一人なのか。


前半は、ドタバタドタバタするハリウッド映画ならではのユーモアで笑わせてくれるが、ハンコックの更正以降の後半は、ちょっとしたヒューマンドラマになっており、彼の秘密、そして彼の仲間(?)の登場、その意外な人物が明らかになっていく。


ぐだぐだ考えないで、ポップコーンでも頬ばりながら、あははははは!と笑うという、典型的なハリウッドスタイルの映画ですよ!お奨めです。



評価:★★★★☆