TVに出ている司会者で嫌いな人が何人かいる。
先頭切ってるるのは、田原総一郎氏である。
大嫌いである。
彼は、出演者に強引に議論を吹っかける。そして、煽りに煽る。中途半端な知識で煽っているのは、出演者の反応を見れば分かる。出演者が論理的な反論を試みると、それをさえぎるように割り込み、自分の味方役の別の出演者に話を振る。そして、形勢不利と見るや、あっと言う間に話題を変える。必ず決まって「時間がないから」という彼の側の一方的な理由である。卑怯である。出演者には十分に反論する時間も機会も与えない。
今日の朝の番組で、彼と二人の仲間は北京に乗り込み、北京の知識人3名を相手に、中国と日本の将来についての議論をするという。それもかなり踏み込んだものだという。中国TV(CCTV)の名司会者、白岩松氏が、「はるばる起こし頂いた3名の先生に敬意を表して、まず3名の皆さんから短く質問してください」と紳士的に振舞っている。ところが、田原の態度はゴロツキ並みのものだ。クビを振って、仲間2名の発言を促す。一方的な中国軍事費上昇のフリップを取り出して、不透明で危険な兆候だと中国側を煽る。一方、中国側は冷静に説明を始める。中国の軍事費が巨大だというが、日本の軍事費には、含まれていないものが中国の軍事費には含まれていると。例えば、兵器の研究費や作戦の研究費等、将来軍備に貢献できるであろう研究費用を日本の軍事費には含まれていない。従って、金額や、GDP比だけで、軍事費の大小を語ることはできない。中国の軍事費が不透明だというが、日本の軍事費にも多くの不透明な部分があるのではないか。やや強引ではあるが、論理的な説明が続く。田原不利!すると、突然、「それはもういいです。ところでチベットの人権を・・・・」
この態度に、司会の白氏のあざ笑うような表情がチラリと写った。ああ!また中国人に日本人は舐められた。
そして番組の中で田原はのたまう。「この番組を中国で何億もの人が見ています。この討論を、カットなしで流した中国TVはすばらしい。こんなことが可能になったのも、自分の努力です。すばらしい!一つの時代の変化です!」と、自画自賛の嵐である。この、わがままで、強引な討論会が中国中に流れたとしたら、私は恥ずかしい。
さらに追い討ちをかけるかのように、「中国の人は、今やインターネットを通じて世界を見ている。だから、共産党政府が情報操作をしようとしても、もう不可能な時代なんだ!」こいつはどこまでもアホのアマちゃんである。
先日、北京に出張した時、うかつにも、「中国統合について」という表題の、事業統合にまつわるメールを発信しようとしたところ、固まったように送信ができなくなった。不思議に思い、何度も送信をトライしたところ、送信はおろか、受信もできなくなった。その後24時間、僕のPCは一通のメールも、発信、受信ができなくなった。明らかにブロックされたのだ。中国人が、インターネットを通じて世界を見ているかどうかを語る前に、こういうネット規制の現実を田原は知っているのだろうか。
みのもんたは大嫌いである。
たかがタレントの癖に、何故知ったような振りをして、デマとも思える発言を繰り返し、しかも世界で一番TVに出ているタレントとして、ギネスに乗るらしい。うそや詮索、想像や推測を、1億3千万の日本人に撒き散らしているのである。あの、視聴者を上から見る視線、喋り方。とにかく、大嫌いなのに、どこのチャネルを回して彼が出てくるというのは、なんでだ!
古館一郎も嫌いである。
こいつも知ったような振りをして、浅はかな一夜漬けの知識で、人々の不安や怒りを煽る。で、お前は何をするのかと、いつになったら喋るのかと思って聞いていても、何も出てこないのである。浅はかである。
どうして、こんなに薄っぺらな人たちが、わが国のオピニオンリーダーとして、日本のTVに出演し、そして下らない情報を垂れ流すのだろうか。
鳥越俊太郎、筑紫哲也は、癌に侵されているらしいが、彼らの見識と節度のある報道は見ていて気持ちがいいし、その真摯な姿勢が信頼を呼ぶ。こういう人たちこそが、オピニオンリーダーとして世界へ出て行って、日本の将来を語り、そして日本を主張して欲しい。
卑怯なキャスターや、浅はかなタレントは、海外で恥を垂れ流すのではなく、ワイドショーで適当に遊んでいて欲しいと真剣に思う。最近の福田発言以上に、彼らの存在が鼻につく僕である。