【出張】そして北京を後に | なんのこっちゃホイ!

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世の中の、これでいいのか、こんなことでいいのかを描くブログ。そんなにしょっちゅう怒っていられないので、ほどほどに色々な話題も混ぜていきましょう。



短い旅であった北京を後に、空港へ向かう。高速道路から、オリンピック競技場、通称「鳥の巣」が現れた。着々と準備は進んでいるようだが、どうも風向きは怪しい。チベット問題に端を発した「アンチ中国」の風は、世界中を吹き荒れている。しかし、スポーツの祭典と政治を一緒にするのは、どうも僕には納得できない。オリンピックってのは、確かに昔はアマチュアの祭典で、各国の代表が技や体力を競っていた。いまや、国家の威信を賭けて、プロが戦う祭典になった。国家の威信を賭けるものだから、政治が絡んできてしまうんだろう。特に中国では、国威発揚のためにオリンピックを利用していきた。開国する前の中国や今の北朝鮮もそうだが、オリンピックに出場できる選手を特別な施設で特別な待遇で育成し、勝てば特別な生活が保証された。車であったり、家であったり、とにかく普通じゃ手に入らないものが手に入った。社会主義圏の国家は、多くがそうであった。政治を絡めたの自由権の国家ではなく、社会主義圏の国家であったのは事実だろう。日本にも聖火がやってくるが、「世界のノンポリ国家」である日本では、こんな騒ぎが起こらないことを切に祈ります。





帰りは流石にビジネスではなくエコノミーであった。これが今日のエコノミー弁当。機内はガラガラであった。多分、30人くらいしか乗ってなかったと思う。機内アナウンスで何度も繰り返している。「航空機の重量とバランスを計算して皆様のお座席を指定しております。勝手に移動しますと、計算に狂いが生じますので、決められたお席にお着きください」  嘘つけ! ウェイト&バランスは航空機運行にとっては非常に重要なファクターであるのは事実だが、富士山みたいからといって、お客が全員右側の窓に駆け寄っても、飛行機が右に傾くなんてことは絶対にない。一人の平均体重を(男女交えて)60KGと想定すると、エコノミーに座っているのが30人で1800kg。ビジネスに20人座ってたとして、1200kg。合計3トン。パイロットに、乗客より多いかもしれないCAの数を足して15名としても900kg。人間だけで約4トン。一方、機体の重量が搭載している貨物込みで約100トン。搭載している燃料が約70トン。ジャンボの離陸重量が300トンだから、767の170トンは大体そんなもんかなって感じ。で、人間が4トンですから、全重量の170トンから考えると、約2.4%である。そんなものが、ちょっとくらいどっちかへ動いた所で、ウェイト&バランスに影響するとはとても思えない。じゃ、なんであんなこと言ったのだろう。あちらこちらに勝手に動かれると、CAが困る理由ってあるんだろうか。あるいは、真剣に問題があるとでも思っているおバカさんか。何てことを暇に任せて、考えながら食事を進めた。





往路のビジネスクラスで出されたステーキよりは、遥かに美味しいハンバーグに嬉しくなってきた。こういう矛盾は大好きだ。ビジネスクラスは食事の量が多すぎる。エコノミー弁当が量的にはちょうどいい。今度ビジネスクラスに座ったら、エコノミー弁当をリクエストしてみようかなぁ~。あまりに嫌味かなぁ~。


さて今回の出張で観た映画。

往路「ミッドナイト・イーグル」

山好きの報道カメラマンがある日、日本アルプスで見た巨大な火の玉の落下。その後、自衛隊のF16の編隊を見た。強大な火の玉は、ステルス戦闘機で、その弾頭は、核が搭載されていたらしい。これを回収しようとする自衛隊と、どこから嗅ぎ付けたのか、これを奪おうとする北朝鮮の工作チーム。どうやらステルスを墜落させたのはこいつらのようだ。その二つの軍隊の間に挟まれたカメラマンの運命は。。。。

原作を読んでいたので、映画に興味があったが、やっぱり駄目だ。小説を超えられない。小説は、脳が生み出す映像だ。そのイメージが皆違う。だから、ビジュアルに見せられては、かならギャップを感じてします。竹内結子はよかったよ。カワイイというか、綺麗で。

復路「ライラの冒険 黄金の羅針盤」を見た。ニコール・キッドマンがどこまでも美しく、007のダニエル・クレイグが出ているなぁ~と思いながら、目が覚めたら終わってた。だから、パラレル世界がどうしたとか、アイス・ベアが何だとか言っていたが、何も分からなかったし、別に分かりたくもならなかった。どうも、ハリポタもそうだが、こういうファンタジーは苦手だ。

ちなみに全日空の767は全てVOD(Video On Demand)になっているので、昔みたいに壁のスクリーンで選択の余地なく無理やり映画を見せられるのではなく、40タイトルくらいの中から好きなのを選んで観られるようになっている。全日空はほとんどの機材がそうなっている。それに比べるとJAL日本航空は、汚いジャンボを浮かべているので、未だに強制的に映画を見せられるフライトが少なからずある。これじゃ、いかんわね。JALさん!

で、僕は決して、JALには乗らない。ボスと出張へ行くと、何故か全員JAL派なので、仕方なく乗ることもある。だからボスと出張するのはイヤだ。僕は徹底的にANA派である。