快晴の中、ゴルフをやった。ほぼ1年ぶりくらいであったので、どうやってクラブを振ればいいのか、すっかり忘れているのではないかと思っていたが、練習場に行ってみると結構覚えているものだ。むしろ、長くやってない方が変な癖や余計な事を考えない分、いい球が打てている感じ。まぁ、謙虚に105を狙う。
山梨でやるということで、早起きして近所の同僚の車に乗せてもらい、高速を走る。途中、富士山が今まで見た事もないほどでっかく綺麗に見えたのに感動した。
山梨って、山がないんだと勝手に思っていたけど、実は山だらけだった。
ゴルフ場は瀟洒なつくりのクラブハウスで、お値段も安い。その上、当社特別割引なんてのも適用になるらしく、土曜日にも関わらず\11Kでプレーできるらしい。お得だなぁ。大体給料の安い会社はこういう特典があるものらしい。給料の高い会社はこんな特典なくてもみんな遊べるからいらないんだそうだ。なるほどと妙に納得。
スタートホールは、打ち下ろしのロングだった。途中できつい下り坂を越えていく左ドッグのコースなのに、何故か幹事がドラコンを宣言。ここは不適と思ったが、スプーンで打ってみた。素晴らしい当たりの白球は、強烈なアゲンストの風に押し戻されながら、いい感じで飛んでいき、下り坂の手前で着地。狙い通りのポジションをキープ。
思い切りドライバーで叩いた同僚君は、下り坂をはるかにこえて、ボールが見えなくなった。一体、何を食べているんだろうか。さて、着地点へ行ってみると、僕のボールは高台からさらに左へ打ち下ろすには絶好のポジションである。同僚ハルクのボールは下り坂を下った先にあったが、そこはフェアウェーが切れていて、なんとラフだった。愚か者めが!戦略というものを知らないのか、ウッシッシ!等と笑いながら2打目をヒット。残り、目測で250ヤードと踏んだので、7アイアンでまたしてもナイスショット!狙い通り、グリーン手前100ヤード近くへ落ちた。ハルクは5番アイアンを持ってグリーンを狙った。結果、ショートゴロで2アウトだ!うふふふ。残り100ヤードは軽めのPWで。強風に煽られたが、グリーンセンターより手前にナイスオン。ハルクは再びピッチャーゴロを打っていた。見事にパーオンを果たした僕は、自慢げに、ゴロを連発するハルクをグリーン上から見下ろして待っている。やつは5オンである。うふふふふ。しかしピンまで2mにつけている。さぁ、いよいよ「金メダル」をかけた僕のバーディーパットである。残りはかなりある。15mくらいか。少し上り。順目。風はアゲンスト。少し強めにパターの芯でヒットした。ところが!ボールはホールを大きく通りすぎてしまった!ええええ!!!!相当なスピードグリーンである。だって、のぼりなんだろうが!とぼやきながら「おい、もう一回だよ!」等という罵声を浴びながらアドレスへ。今度は理屈としてくだりの逆目。少し弱めに打ったら全然届かない。残り70センチ。3パット確実である。まぁ、スタートホールがボギーならいいさと自分を慰めたが、この70センチってのが実は非常に難しい。俗にいう、「入れゴロ外しゴロ」ってやつだ。少しビビッて、パットのヘッドが震えた!やはり届かない。何で500ヤード近くを3回でここまできたのに、後15mを4回もかかるんだ!と自分を罵った。残りは20センチ。一人の同伴プレーヤーがOKを宣言したが、にっくきハルクは「下りだからダメ!」などと抜かす。「こんなもん、目をつぶっても入るワイ」と強めにヒットしたが・・・・ そして5回目のパットは4回目より長い30cm。ようやくOKをもらった。3オン、5パットは8である。8だ!ハルクは2mを2パットで沈めて7である。全く、ゴルフは不条理なゲームである。
ここで頭にきた僕のその後がどうなったか。記述するまでもなく、想像がつくだろう。
しかし終わってみれば、53・52の105で予定通り。
長くゴルフをやっていない場合、ショットは心配しないでいいが、パットは練習しないといけないということがよーく分かった一日だった。