【宴会】自分探しの宴会?小川町 瓦山房 | なんのこっちゃホイ!

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世の中の、これでいいのか、こんなことでいいのかを描くブログ。そんなにしょっちゅう怒っていられないので、ほどほどに色々な話題も混ぜていきましょう。

今夜は、去年入社した新人が退職するというので送別会を開催した。



 


小川町にある居酒屋「瓦山房」というお店で、焼酎飲みながら料理を食べる。お刺身は流石に築地に近いからとお店が言うだけあって、なかなか美味しいものだった。金目鯛、イカ、アジ等。サラダは久しぶりに食べたので、うれしかった。




これは年寄り向きのメニューではないが、鳥のから揚げ。


そんなこんなでお酒は進み、どうして1年で会社を辞めるのか?と質問してみた。彼女もあちこちの色々な人から同じ質問を嫌と言うほどされているのだろう、立て板に水のごとく説明された。まぁ、言ってみれば、やりたい事とやっている事が違うということ。本当は獣医になりたいんだそうで、会社を辞めたら学校へ通うらしい。どうしてメーカーに勤めているのに、獣医になりたいんだろう。最初から獣医になりたかったけど、親の反対もあって当社に就職したんだが、やっぱり獣医になりたいということらしい。


3年目問題ってのが話題になっている。入社3年以内に辞める新人の割合は35%にも上るらしい。採用基準が悪いのか、あるいは採用される本人に問題があるのか。就職活動が、企業の申し合わせで10月以降だった僕たちの時代に比べて、今は自由化されたので、新入社員が入社式をする前に、来年の新人採用が始まっている。しかも5月には内定を出すという時代だ。1年近くも時間があって、事前にそういうことを考えなかったのだろうか。とにかく内定したら安心して、後は学生時代をエンジョイすることに全力をかけているのだろうか。


「世界に一つだけの花」という歌がある。要すれば、NO1にならなくてもいいから、Only1になりましょうという歌。それがSMAPが歌ったこともあって、若者達に大いに共感を持って迎えられた。教育においても、NO1を決めるような事は、競争を助長するということで、小学校の運動会でも1位、2位を決めずにいる。負けた子供の気持ちを気遣って、惨めな気持ちにさせないためらしいが、じゃ、勝った子供の心はどうなるのか。一生懸命に走って、練習して、そうしてNO1を目指して本番を向かえ、遂にNO1になったが、ほめてももらえず、その他の子供と同じ所に座る。これじゃ、誰も真剣に走りはしないだろう。負けた物=弱い物という方程式で、弱者を保護するために強者を悪者と考えるのはいかがなものか。そんな子供も、否応なく競争社会に入っていくものだ。しかもそこは、敗者を守るシステムなどなく、まさに弱肉強食のビジネス世界だ。こんなひ弱な子供に、ビジネスの世界を生き抜く力が養われるのだろうか。教師もいわば、守られた世界だ。競争という概念が学校にないということは、教師にもない。そういえば、教師の不祥事が相次ぎだしたのも、そんな議論が巻き起こってからではないか。競争もなければ死ぬ事もない、そんな教師は安泰な環境に安心し、本来競うべき「教育のノウハウ」を磨くことを忘れ、性欲へとその情熱を向けているのだろうか。


有名サッカー選手が突然引退して、これまでに稼いだ莫大な財産をベースに「自分探しの旅」なるものをやるんだと言って、世界を回っている。これも若者を自分探しに向かわせるきっかけとなったのだろう。しかし、自分を探すということは、何も旅に出る事ではないだろう。本を読んだり、色々な人と会って色々な経験をして、そうやって「自分」ということを見つけることなんだろう。


また一人、若い人が自分を探して会社を去ったわけだ。