【読書】ホルモー六景 万城目学 | なんのこっちゃホイ!

なんのこっちゃホイ!

世の中の、これでいいのか、こんなことでいいのかを描くブログ。そんなにしょっちゅう怒っていられないので、ほどほどに色々な話題も混ぜていきましょう。



「鴨川ホルモー」でデビューし世間に驚きを与え、2作目「鹿男おをによし」はドラマ化されて、現在放映中。そんな当たり作者の第3作は「ホルモー六景」である。


「ホルモー」とは何か。ホルモンではないのか?違います。説明が難しいのだが、体調20センチ程の鬼を使役して、京都4大学のホルモー・サークルが戦いを演じる競技のことです。詳しくは、「鴨川ホルモー」を読んでください。


この作品は、明らかに「鴨川ホルモー」の番外編というか、その後のホルモーメンバーというか、そういうお話なので、やはり「鴨川ホルモー」を読んでから読んだほうがいいでしょう。


第1景 鴨川(小)ホルモー

第2景 ローマ風の休日

第3景 もっちゃん

第4景 同志社大学黄龍陣

第5景 丸の内サミット

第6景 長持ちの恋


かつて、ホルモーに青春を燃やした京都の4大学、京都大学、同志社大学、龍谷大学、京都産業大学のOB達があるものは卒業後のエピソードを、あるものは、在学中の思い出をつむいでいる内容で、関西出身で京都を知る人たちには郷愁を誘うものがあるでしょう。ロマンチックで、ちょっと胸キュン。ハラハラドキドキはなくなったけど、心温まる6つのお話です。


僕個人としては、「長持ちの恋」がよかったかなぁ・・・・


評価:★★★★☆

(鴨川と、鹿男があまりにバカバカしく、大いに笑い、ハラハラしたことから考えると、今回はちょっとロマンチックにすぎたかな。)