2月8日(金)M&A防止策は? | なんのこっちゃホイ!

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世の中の、これでいいのか、こんなことでいいのかを描くブログ。そんなにしょっちゅう怒っていられないので、ほどほどに色々な話題も混ぜていきましょう。

急用ができて大阪へ。


W氏が社長を勤めるML社は、親会社であるM社の財政悪化により、売却の憂き目を見そうな雰囲気になっており、ファンドが査定にきたとのことである。そいつの対応がすこぶる失礼で、まるで警察の取調べのようであったとW氏は怒っている。隠し事はしないほうがいい。全部喋れ、吐け!しかし、W氏は別に隠し立てする必要もないし、事実隠してもいない。なぜそんな態度で迫ってくるのか、分からないと不満を口にしている。

W氏の希望としては、親会社のM社の支配からは脱出して自由に会社を運営したいと考えている。しかし、こんなファンドに100%持たれてしまったら、ある日突然に事業や会社を売却するといいかねないし、場合によっては廃業もありうるわけで、このまま指を咥えて成り行きを見ているという訳にもいかない。ではどうやって防衛をすればいいのか。


親会社であるM社の最大の取引先はファンドの親会社であるから、W氏の親会社M社はこのファンドの言うことを聞かざるを得ないとW氏は言う。逆らうわけにはいかないと。しかし、ことは子会社の売却である。これは親会社であるM社の営業とは全く無関係な問題である。


M社としては、売却後も子会社としてMT社を経営していたいと考えているのか、あるいは株式のすべてを売却してもいいと考えているか。どちらにしてもM社はできるだけMT社の価値を高めたいはず。その意味で、Hの態度は安く買いたい人の態度としては理解できる。騙されないぞ!と睨みを利かせたわけである。

W氏としては、親会社の傘下からは外れたいが、そう簡単にファンドに100%持たれるのは、会社としての拒否権を維持できない(当たり前である)ので、好き勝手にやられるのは嫌である(しかしそれが資本の論理である)。どうすればいいかということになり、ああでもない、こうでもないと話たが、まぉ結局売られる会社の資本を一株も持っていない雇われ社長としては、今回のM&Aに影響力を及ぼすのは無理であるから、親会社のM社に働きかけて、子会社の株式を40%保持し、残りの60%を二つのファンドに売り、誰もマジョリティーにならないようにするのがいいんでないかということに。


何だかんだで、最後に、「結局、そのファンドは買収を諦めて、帰っていった」と言ったので、なんだそれ?じゃ、買収はないんじゃないの?ってことでちょっとがっかりしたが、久しぶりに議論できたのはよかったかな。

平和的に解決されることを祈ります。


どちらにしても、禄な部下がいないと具体的な例を挙げながらぼやくW氏に、「お役に立つなら、いつでも声をかけてください」とお願いして、今回はお別れ。


またお会いしましょう。