妻の帰りが遅いと連絡があったので、長男から「食事どうする?」との問い合わせ。どうしたものか寿司が食べたかったので、次男も誘うが、寒いので嫌だと回答。長男のバイト先へ。
バイト先とうまく行ってないということで、カウンターのこっちも向こうも奇妙な雰囲気。「そんなに嫌なら辞めればいいじゃないか」と言ったが、ガールフレンド一人でおいて辞められないとヒロイズムなコメントを。じゃ文句言わないで我慢して働けよ。まだまだ子供で、格好付けて伝票なんか見たりしている。「そんなものに触るな!」としかる。大体客が伝票見る時は、伝票に疑いのある場合で、そこは信頼関係でやってるもんだ。まして従業員が個人的にきて伝票なんか触っていると、何か偽造でもしているように見える。益々店との関係も変になる。李下に冠を正さずである。
その後、いつもの林間倶楽部へ連れて行く。
青森出身のサラリーマンが僕の関西弁を笑っている。まさに「目糞、鼻糞を笑う」に当たる阿呆である。最近は慣れっこであるので、阿呆に調子を合わせて飲んでいる。
次によくあるのが「才能へのやっかみ」である。自分で言うのも何だが、僕は歌はちょっといけてる。それを披露すると必ず飛んでくる言葉は「かなり金を使っているだろう」と「いい会社だな。仕事しないで歌ってても給料貰えるのか」である。今夜の青森は両方言ったが、阿呆はしかたがない。本当に優秀で自信のあるやつは、他人の才能を褒めこそすれど、嫉妬して、自らより下に置いたりはしない。無能なやつらは、己の無能さを見せ付けられて、悔し紛れに非難の言葉を吐いて勝った気になる。しかし、だからと言ってその人の歌が上手くなるでもなく、僕が下手になるわけでもない。つまり何の解決にもならないのだ。それでも言ってしまうのは阿呆でしかない。息子よ、阿呆の行いを反面教師として、正しきを学ぶのだ!
息子との酒は楽しかった。息子もそれなりに楽しかったようだ。深夜に帰宅して、妻の声を聞くまでは…