本家の“もつ”はどこに消えた? | 刊行書籍100%増刷、すべて1万部突破のClover出版会長&『9つの質問』コンサルタント 小川泰史

刊行書籍100%増刷、すべて1万部突破のClover出版会長&『9つの質問』コンサルタント 小川泰史

Clover出版、会長、また合同会社The Agent代表の小川泰史の公式アカウント。出版事業とプロデュース、販促プロデュースのエキスパート。また、問題解決のプロ、本田技研工業、公認書籍『9つの質問』コンサルタントとして多岐に渡る事業を行っております。


人間と言うのは、予期せぬ出来事には
本当に弱いものだと思い知らされました。

これが、仮にビジネスに関わることや
何かの問題解決だというのなら
私は、ここまで悩むことはなかったでしょう。


でも、これは想定外過ぎたのです。
問題解決の手法?
幾度とない逆境の経験?

そんなものは役にも立たなかったし
到底解決できるわけのない事象が
目の前に立ちふさがったのです。


■1月3日PM3:00

玄関のチャイムが鳴る・・・

僕に宅急便だなんて、珍しいな
中身をすぐに空けるのが僕のクセだ

誰からの贈り物か、中身を見ればすぐにわかる。

親戚からの贈り物。
大変有り難いことです。
正月に届く身内からの食料。

「やっちゃんは、38歳なのに独り身だから・・・」

そんな叔父さんと叔母さんの優しさが
伝わってきます。(38歳なのに、は余計だ!ブシッ!)

と一人でボケとツッコミもしてみるが
どうもしっくりこない。

しかも、ちゃんとしたものを
食べさせたい、と考えてくれたのでしょう。


“本家”の貴重なシロモノだそうです。
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僕は、ここでも少しの違和感を感じていました・・・。


だいたい、

“「本家」ってどこだっけ?”

まあ、そんな小さいことはいい。


遠くを見つめて、僕は叔父さんと叔母さんに向って
心の中で、呟いた。


~叔父さん、叔母さん、ありがとう・・・・

でもね・・・これ“餅(もち)”だよ(笑)~


優しさが伝わってくる手書きの紙
しかも、チラシを切り取った裏紙で

見ると「有限会社 太陽」

と表から見ても透き通って見える。

相変わらず、叔父さん、叔母さん
物を大切にしてるんだな、大事なことだ

昨日の記事でも、凡事徹底を意識しよう
そんな事を書いたが、これもそうだ

「うん、うん」何度も頷いてみる。

昔の人の姿勢は見習わないとイケナイ。



でも・・・・しかし・・・・

僕の頭の中は、どうも釈然としなかった

それはそうだ

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本家の“もつ”はどこに消えた?

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のだろう・・・


僕は、必死に探してみた。


だって、叔父さん、叔母さんに
聞くわけにもいかないでしょう?

あなたなら、聞けますか?


「いや~どーもっ!、叔母さん?
久しぶり~ やっちゃんでーす!

ところでね~、ありゃ~“もち”だよ“もち”!

もう65歳でボケちゃった? なんてっ!(笑)」


などと言える軽い人間ではないのです。(キッパリ!)



だから、ひたすら探す!


“もち”が入っている袋の隅、佐川急便の袋もひっくり返す


向かいのホーム、路地裏の窓
こんなところにあるはずもないのに
願いがもしも叶うなら、今すぐ“もつ”の元へ~

できない事は、もうなにもない
全てかけて“もつ鍋”にしてみせる~よ~♪


などど、くだらない替え歌すら口ずさみながら・・・・



しかし・・・
叔父さんと叔母さんは

本当にボケてしまったのではないだろうか?
あながち、冗談では済まされない


心配だから思い切って
電話してみようか?


しかし、なんて言う?


当然、お礼と当たり障りのない会話からに決まっている

「おひさしぶりです~元気だった?」

どうも月並み過ぎる・・・

やはり若干軽めのジャブでいくか?

「どーも! 札幌のや・っ・ち・ゃ・んです!」

自分で自分が恥ずかしいわ(-_-)zzz


久しぶりの人は身内でも
ちょっと緊張してしまうものです。

なにせ小さいころを知っているんですから^^:


・・・よし、ならばあの頃を思い出して
こんな感じはどーだろう


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「いや~がっつら久しぶりだっけさ~

札幌のヤスス(ヤスシ)だ(です)~

何年ぶりだべな~

そっぢ(そっち)はゆぎ(雪)だいじょぶだべかあ~

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ん?

函館の浜近くに住んでいた時の事を思い出す
たった数年しかいなかったから中途半端ではあるが
どこか方言が残っていた様だ

あの頃を、思い出して自嘲気味に笑ってみる


がっつら?

ヤスス?

ゆぎ?

だべな、だべか?


よく出たものだ、そんな言葉は
もうかなりの年数使ったこともないのに

まてよ・・・

あるパズルのピースが次々と合わさってくるのがわかる


僕は・・・声を出して続けてみた

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「いや~がっつら久しぶりだっけさ~

札幌のヤスス(ヤスシ)だ(です)~

何年ぶりだべな~

そっぢ(そっち)はゆぎ(雪)だいじょぶだべかあ~



やんや、ちょー(ねー) 

“もつ”おぐって(送って)くれだんだな~」

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・・・

今、なんて言った??



【もつ】おぐってくれだんだな~
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思いがけずに、出た一言。

この瞬間、この一連の事件のすべての謎が解けた気がした。

私が考えていた『もつ』など
始めからなかったのだ。



僕は


叔父さんと叔母さんに手紙を書こうと思う。
精一杯の感謝の気持ちを伝え、身体を気遣った後

こう・・・最後に、ひと言添えようじゃないか。


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最後に 叔母さんへ

叔父さんに伝えて下さい。



せめて・・・

手紙とか文章書くときは・・・

“訛らない”で下さい(笑)
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※訛る【なま・る】国語辞書ーgoo辞書より引用