まぶたは非常に敏感
当院にもよく来院される、埋没法などによる二重整形後のまぶたや目の痛みについてお話します。
まぶたにメスを入れる理由は様々です。
美容目的のものから病的眼瞼下垂に対する治療目的のものまで、老若男女問わず行われています。
術後の痛みを訴えて来院される方は、割合的には20~40代の女性が多いのですが、男性も同じ理由で来院されますので実際には性差はないと思います。
先ず前提として、まぶたの周囲は非常に知覚的に敏感です。
五感の8割を占めるとも言われる「目」を守る為には当然のことで、これが術後の痛みや不快感と関係が深いようです。
まぶたの周囲は非常に敏感である為、この知覚神経を刺激したことがきっかけで痛み情報が強く脳に記憶されてしまい、時間の経過と共に知覚過敏が常態化するようになります。
つまり警報アラームが鳴りっぱなしの状態です。
埋没法の場合には、術後に痛みや違和感が出ると埋没糸を抜去するのですが、その後も痛みや違和感が残ることは多いようです。
つまりアラームが切れなくなってしまったのです。
こうなると中々既存の医学では対応が難しくなります。
鍼灸治療を施しても回復が難しい方も多いのですが、一般的には術後直ぐに開始するほど回復が早い傾向があるようです。(痛みを感じる期間が短い方がいい)
またこうした痛みは、精神的ストレス度が高い方では感じやすい傾向があるため、治療時にはメンタル的なケアも欠かせないと思います。
更に言うと、メンタル的に不安定な方の場合には、しっかりメンタルケアをしてから手術に挑むことが大事だということです。
個人的には、焦って手術をしたり思い入れが強くなり過ぎると、より後遺症が出やすい傾向があると思っています。