羞明とメラノプシン細胞の関係 | 大阪日本橋 眼科鍼灸の鍼灸ひより堂

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網膜第3の細胞

 

 網膜には以前から知られていた錐体細胞と桿体細胞以外にも、メラノプシン細胞という細胞が存在していることが分かってきました。

 

錐体細胞や桿体細胞が視覚に関係する細胞ですが、メラノプシン細胞はそれ以外にも概日リズムや生体リズムに深く関わる細胞です。

 

このメラノプシン細胞は三叉神経と深く関連していることが分かっており、視覚と知覚の両方に関係しています。

 

光刺激をメラノプシン細胞が感じると、三叉神経核が興奮することで網膜の血管拡張が起こり、羞明や片頭痛の原因になることがあることも分かってきました。

 

 

 ここからすると羞明というものは、ただ単に眩しいというだけではなく、「眩しさ+痛み」という組み合わせで表すことが出来るということではないでしょうか?

 

私たち治療者も、羞明のことを単に眩しいだけと思わず、眩しさに痛みが伴うことをしるべきなのです。

 

これは羞明を感じる方に頭痛持ちが多かったり、血管拡張に関係して自律神経系の不調を訴える方が多かったりすることとも関係しているようです。

 

となると自律神経系の調整やストレス管理と合わせて、三叉神経系の調整といった複合要素を考えるべきで、そうした意味でも鍼灸治療は効果的ではないかと思われます。