鍼灸師の皆さんカルテを付けましょう | 大阪日本橋 眼科鍼灸の鍼灸ひより堂

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また眼科鍼灸にまつわるお話を、随時UPしていきます。

鍼灸カルテは必要?

 

 保険診療を主とする病院とは違い、

自由診療の鍼灸治療では、

カルテを付けるという法的義務はありません。

 

では鍼灸治療にカルテは必要ないのかというと、

実際にはそうではありません。

 

 

鍼灸師がカルテを付けるメリットは、

患者側だけでなく鍼灸師にも大いにあります。

 

1.患者情報をいつでも見れる

 

 患者さんの病歴や投薬の有無だけでなく、

来院のきっかけになった症状の経緯が、

カルテを見ると分かります。

 

2.自分の施術歴が分かる

 

 鍼灸師は自分の治療を振り返ることで、

症例検討が出来ます。

 

自分の治療を振り返って検証し、

後で症例を書く時にも役立ちます。

 

3.患者さんに安心感を与える

 

 一見気にしていないようで、

案外患者さんは色々なことを気にしています。

 

「自分の言ったことを覚えているのかな?」

「治療を研究していないのかな?」

 

といったことが、

カルテ記載をしていると無くなります。

 

4.もしもの時に…

 

 実は鍼灸師にとっての大きなメリットの一つに、

公的な記録になるということがあります。

 

患者さんから医療過誤の裁判を起こされたときや、

何らかの保証を求められた際に、

カルテは公的な記録にもなります。

 

例えば、

もし医療過誤を起こしてしまった際にも、

カルテ記載があれば、

ご迷惑をお掛けした患者さんに対して、

速やかに賠償責任保険での賠償を行うことが出来ます。

 

また自分が起こした記憶のない医療過誤を訴えられた時に、

施術部位(経穴)を記載していると、

それを否定する材料にもなります。


皆さんカルテを付けましょう

 

 いろいろ書きましたが、

鍼灸師の皆さんは是非カルテ付けましょうということです。

 

術者にとっても、

患者さんのとってもメリットしかありません。

 

最初は結構面倒で、

忙しい治療の合間に書くのは大変でしょうが、

自分が無理なら助手にでも良いので書いてもらいましょう。

 

最低限、

患者さんの病歴や治療歴、

毎回の施術部位、経穴を記載するだけでも結構です。

 

案外忘れていることって多いものですし、

その都度確認されたりすると、

患者さんは不安になりますからね。

 

最初は簡単でいいですから、

是非カルテを付けてみて下さい。