昨日、うつ病についのONLINEシンポジウムに参加しました。
その中で、精神科医の香山リカ先生が
女性とうつ病というテーマでお話して下さいました。
先生は、【私らしく生きる】という言葉が流行ったが臨床ではそのせいで、苦しんでいる人たちもたくさんいると言っていました。
『わたしらしく、自分らしく
好きな事をして生きていないから苦しい
だから、自分らしく生きよう!』
これは過剰適応的にしか生きられなくなっている人たちにとって、間違ったメッセージでは無いとは思います。
でも、いつも周りを気にして
周りに合わせ
周りを優先して生きて来た
優しくて真面目な人たちは
わたしらしさを育てて来ていないので
「そうか!私らしく生きねば!」となった時に
何をどうしたら良いか分からず
インフルエンサーっぽい
キラキラしていて
自分らしく生きていそうで
説得力のある人の言う事を鵜呑みにして
自分探しの旅に出る・・・・。
(そして、ずっと迷子のまま、、、なんて事も😢)
見えている部分だけを真似してみたりして
でも、素敵なあの人みたいには
現実全然上手く行かなかったりして、、
ますます苦しくなっちゃったり。。。
でもって、
【私らしく】生きていないからダメなんだ
などと自分を責めてみたり。。。
(ますます自己否定のループへ 苦笑)
あー。ハイ。これ、私の事です😅😅😅
ACT療法の中でも、自分にとっての【価値】を探り、自分の人生の軸を見つけ、それに沿って生きるという事を推奨しています。
価値や軸は、自分らしさと類似したものだと思います。
なので、職場での集団のACTの講義を受講した方の中から
「全く分からないです。軸が無きゃいけないと思うんですけどね・・・。見つけないと。」という声をいただく事があったりします。
そういう方は、大抵、昔の私と同じような勘違いをしているような気がします。
生き生きと
目標(夢)に向かって
やりがいもって
自分の道を追求していて
そして、きちんと結果も出して
幸せそうに・・・
満足そうに生きている
そんな生き方だけが、【自分らしく生きる】生き方で、軸に沿った在り方だと思っているような気がします。
香山先生は
「意味があるから」生きているわけではない
「役に立つから」生きているわけではない
「価値のある人生」と「価値の無い人生」があるわけでもない
でも、人生は続く。つらくて悲しくて理不尽なこともあるけれど、そういう人生は「挫折、敗北、失敗」というわけではない
と話して下さいました。
これは、私が最近常々思っている事と同じだなと思います。
特に、訪問看護で色んなお宅に入らせていただくようになってから、強くそう思うようになりました。
(そして、NHKの連続テレビ小説カムカムエヴリバディの錠一郎を思い出しました。)
ただただ
今という瞬間を生きること
それだけで良くて
その中で、自分が大切にしたい事(価値観)を大切にして生きるだけで良いのだと思います。
それこそが、私らしく生きているという在り方なのでは無いかと思っています。
私は、3人の子どもの母親として生きる事が出来ている事、それだけで幸せだし
大切な友達と語り合えて
美味しいお菓子を味わって
美味しいご飯を「美味しい!」と食べること
それだけで良いんだなぁーと、心から思います。
ちづ
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