9月頭にトリミングの予約を入れていたが、
左後ろ足の脱臼という怪我を負ってしまってシャンプーが先延ばしになってしまっていたのだ。
爪も指の間に生えてくる毛も伸びてしまうと足が滑ってしまって危険である。
脱臼してから半月経った今、
痛がる素振りも全くなく、ソファからの登り降りも以前と変わらずこなすおまりーを見てトリミングの予約を入れ直した。
ひよこよさんはトリミングを探す際、
まずはGoogleマップ先生で検索して口コミを見る(その口コミにお店側が返信していると尚更よし)
そしてInstagramをやっていて頻繁に更新しているお店を探すのだ。
そしてトリミングと合わせてどうしてもやりたいことがあった。
歯の歯石除去である。
日本だと全身麻酔をする手術と一緒に歯石をとったりすることが多いと思われる。
麻酔なしで歯石を取り除くことが出来る所は数少なく、あったとしても費用は安くなく、さらに数が少ないがゆえに遠かったりする。
しかしモスクワの時にお世話になったトリミング店で歯石の除去を勧められて驚いた。
このトリミング+歯石除去システムがワルシャワでもあるのではないかと、片っ端からトリミング店を調べた。
すると勿論トリミング店にもよるのだが、
価格表のところに“音波洗浄による歯石除去”という項目を見つけた。
中には獣医の中でも歯科医がトリミング店に来る所もあるのだそうだ。
早速予約して出発である。
トラムやバスの中ではケージなしでもOKなのだが、足のことを第一にキャリーでの移動である。
家からトラムと徒歩で30分。
トリミング店『Glam Dog』に到着。
まずお店のロゴがポメラニアンなのがいい。
予約はインターネットでしたので、トリミングと歯石除去を行うのはお店も承知である。
だがしかし、英語とポ語おちょんちょんアジア人が急に現れたら驚くかもしれないと危惧してひよこよさんは紙を用意した。
毎度お馴染み、合っているかさえも分からないポ語で状況説明である。
『彼女の名前はおまりー。
日本から来たんや。
おまりーの毛並みを整えてもろて、尻の周りのカットは短めで頼むで。』
『注意してほしいことがあるんや。
彼女は半月前に左後ろ足を脱臼してもうて。
今は落ち着いたんやけど、走ったりジャンプしたりはだめなんよ。
あと歯石も超音波できれいにしてくれろ。』
と書いた紙を、受付の女性に素早く手渡した。
受付のお姉さんは紙を見ながら黙り込み、しばらくして口を開いた。
『なんや…
なんやこれ、ごっついsweetやんけ。
これもらうわ。』
と笑いながらBoA並みにタイトなジーンズのポッケにねじ込み、
『トリミングに1時間、歯の超音波洗浄に1時間や。
まず先に歯を見せてみ。
…歯はしっかりしとるな。
やってみるから2時間後に迎えに来てな。』
とおまりーを連れて行った。
ひよこよさんは待ち時間の間、
昨夜なぜか急に観たくなってダウンロードした映画、『ラブアクチュアリー』をマクドナルドで観て号泣していた。
俳優のヒュー•グラント大好きっ子ちゃんのひよこよさんは『ラブアクチュアリー』が自分の“好きな映画5選”に入る。
泣き腫らした顔でぴったり2時間後に戻ってくると、すでに施術が全て終わっていた。
『歯石なんやけどな、ちょっと嫌がりがすごい時があってな。
足のこともあるし、無理はせん方がええと思って除去を諦めたところもあるんよ。
ほぼ取れたんやけど、完璧ではないから価格は値引くわな。』
素晴らし過ぎる。
歯石除去は250ズロチ(約9,400円)だったが、
200ズロチ(7,500円)にしてくれた。
気になる仕上がりはこちら。
ふわふわフォルムにピンクリボン付き。
歯石はというと
見る限りきれいにしっかり取れている。
素人目では完璧なように思えるが、
『完璧ではない』と言うトリミング店にプロ意識と誠実さを感じた。
しかしまさかの現金のみの支払いでATMを探して街中を走り回ったのだが、
次回からは現金を握りしめていけばいいことである。
これから数年間、このトリミング店にお世話になろうと決めたひよこよさんであった。
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