2011年、上半期に見た映画のベスト5を決めようと思ったら、

その本数の少なさに驚愕。

驚愕としかいいようがない。


1月くらいに、上半期見たい映画ベスト5を友人と決めたけど、

そのうちの3本を見ていないということも併せて伝えたいこの夏。


でも無理やり決めちゃうよね。

というわけで以下がベスト5です。


1.127時間

2.阪急電車

3.GANTZ (Part 1 & PERFECT ANSWER)

4.英国王のスピーチ

5.ソーシャル・ネットワーク



5位のソーシャル~は話が面白かったかといわれるとどうかな、と思いますが、

デビッド・フィンチャーの映像は本当に大好物で、

今回もその映像美に酔わせてもらえたことで幸せな2時間でした。

特筆すべきは、この映画の出演者の誰にも共感できないのに、

後味は悪くないということ。これが、この映画に現代のすべてが詰まっている、

と言われていることかと思います。


4位は、すべてにおいて完璧な映画であり、それを見ることができたことに対しての喜び、その1点。


3位は、原作を知らない、思い入れがないことで楽しめ、そしてこの順位。ラッキーとしかいいようがない。

3部作や前編後編の作品は分けるべきか迷うけど、ここでは1つの作品としてこの順位。

松山がもう少しがんばってくれればあと1つ上の順位だったけど。


2位は、え?と思う人もいると思いますが、これほど言葉や物語に対してやさしさが溢れている映画は、

そうそうなく、そういう意味ではもっと評価されてもいい映画なのかなと思います。


そして1位の「127時間」。これを決める直前に見た、ということもあるけれど、

こんなに生命力に溢れた映画は見たことがなく、

それを1人の役者が90分、1人で演じた、伝えたということでは、

3DやCG全盛期においては人間の可能性の広がりを感じた作品でした。

主演のジェームス・フランコは、90分間、とにかく表情が豊かで、

そのおかげで飽きることはないのですが、

その中で、「うれしい」「楽しい」「喜び」の表現が突き抜けていて、

(3つめに大好き!がくると思ったら大間違い)

生きることに対しての素直な反応の1つが、

周りの人をこんなにも幸せにするのか、と実感できた映画でした。


というわけで下半期はもう少し気合を入れてみたいと思います。



上半期ラインナップ(少な!)


ソーシャル・ネットワーク

DOCUMENTARY OF AKB48
英国王のスピーチ
SP 革命篇
GANTZ PART.I
わたしを離さないで
エンジェルウォーズ
阪急電車
GANTZ PERFECT ANSWER
SUPER 8
127時間



以下はDVDで見た映画たち。

★スウィートリトルライズ
★のだめカンタービレ 最終楽章 後編
★半分の月がのぼる空
★パレード
★ゴールデンスランバー
★アマルフィ
★愛を読むひと
★トゥー・ウィークス・ノーティス
★時をかける少女
★魔法遣いの弟子
★17 アゲイン
★エクリプス
★キックアス
★ウルヴァリン
★ぼくたちと駐在さんの700日戦争
★悪人
★ローラーガールズ・ダイアリーズ
★きみに読む物語
★リンダ・リンダ・リンダ
★バッド・エデュケーション
★THE LAST MESSAGE 海猿
★リミット
★オカンの嫁入り
★ソラニン
★第九地区
★PUSH
★40才の童貞男
★G.I.ジョー
★ハリーポッターと死の秘宝 Part.1

「アマルフィ」は映画館で見たかったなー。

「きみに読む物語」」「17アゲイン」はとにかく素敵だった。もっと早く出会っていたかった。

「ソラニン」もよかった。

「ハリポタ」は炎のゴブレット以降全く記憶に残っていないけど、

今回の作品は切なかったです。


なんだかお久しぶりですねコレ。


Twitterをやり始めてから、140文字で完結してしまう自分の世界の狭さに満足し、

となるとアメブロやmixiはどうすればいいか悩んだ挙句、放置。


そんな思春期真っ只中の僕は、現在も引き続き、借り暮らし中。


お昼はお義姉様のお弁当を頂き、夜はお義姉様のおご飯を頂き、

完全に3食昼寝付状態で、家賃分ぐらいの生活費はお義姉様に納めていますが、

それ以上の快適さで、こんな生活になってから早1年半。


以前、実家暮らしだった時に、ある時気づいてしまいました。

往復4時間もかけて仕事に行っているけれど、この4時間もったいないのではないか。

ピチピチしたこの時になんで電車の中で浪費してるのだかと。


で、気づいたら即行動の僕は3週間後には引越しをしておりました。


さて、何が伝えたいかというと、再び一人暮らしをするタイミングが見つかりません、という事。


最近、車を買ったので、経済的にもこの状態が助かるとうこともありますが、

それにしても、未だギリピチピチしている状態で、この生活はいいのでしょうか。


つい先日、前職の上司であり、数少ない大切な友人の一人が引越しをしたんで、

ちょっと動揺しているのです。


会社の上司には、もう潮時じゃないかと言われています。

何が潮時か全くわからないのですが、家を買ったらいいじゃないとまで言われています。

全然意味がわかりません。



まあいちよう、引っ越す時は、会社から1、2駅離れた所に住む予定なので、

どの辺りに住むかはほぼ決まっているのすが、、恐らく転勤はないので、

以前の仕事のように軽い気持ちで決めても2年ぐらいしか住まないのでクヨクヨしない、

ってことにはならないので、こんな時優柔不断というか、コレっていうきっかけがないと、

なかなか動かない僕の可愛さがでちゃいます(はぁと)。


もうね、長々とこんなことを書いてる時点でだめですね。


結論を言うと、




誰かきっかけをくれ




ということ。


ではまた。




「英国王のスピーチ」という映画を見て参りました。


カスカス日記・リターンズ


以前ならこういう映画はあまり見なかったのですが、

最近はありがたいことに、単純な感想だけじゃなく、興行や宣伝も含めた、

いろんな角度から映画について素直な言葉で話せる友人がおり、

その友人と話をすることで、視野や興味が広がりいろんな影響を受けているのですが、

今回はまさにそのおかげという感じで、ワクワクしながら見に行きました。



さて、この映画は、本年度のアカデミー賞で、

「作品賞」「監督賞」「脚本賞」「主演男優賞」の主要部門を受賞しました。


もともと主演のコリン・ファースは、ほぼすべての賞で主演男優賞をとっていたので、

アカデミー賞でも彼以外はありえない、といわれていましたが、

作品賞と監督賞は、ほんの少し前までは、「ソーシャル・ネットワーク」が、

他の映画賞で総なめにしており、当然、

アカデミー賞も「ソーシャル」がこの2つを取ると信じて疑われませんでした。


しかし、アカデミー賞の直前に開催された、

アカデミー賞に最も影響がある(投票権を持つ会員が重複している)といわれる別の賞で、

「英国王のスピーチ」がサプライズ受賞したことをきっかけに、

流れは一気に変わり、その勢いのまま受賞となったわけです。

それまでの「ソーシャル」の受賞はなんだったのか、というほどに。


SNSを利用したこともないであろう、また理解することも難しいほど会員の年齢が高齢で、

かつ保守的と言われるアカデミー会員が好むのは、

「ソーシャル」ではなく、「英国王のスピーチ」であることはわかっていたので、

どうしても、そのサプライズ受賞を素直に喜ぶことはできず、

俳優で語られる映画から、作品として様々なものを背負うことになったこの作品に、

その価値はあるのか、それは正当な評価からの結果だったのか、

そんなよこしまな思いがあり、なんだか試すような気持ちで映画を見ることになってしまいました。


前置きが長くなりました。


まず、コリン・ファース。

この役で、ほぼすべての主演男優賞を受賞しているのではないかと思われる程、

圧倒的な賞賛を得ました。その演技は神がかりとま言われる程に。

前作の「シングルマン」でも高い評価を得ましたが、

いつのまにこんな名優になったのでしょうか?

僕の印象だと、「ブリジット・ジョーンズの日記」のダメ男のままでした。

外見が決して目立つタイプではないので、年相応になり開花したのでしょうか。


彼に対しての感想は、スクリーンの中にいるのはジョージ6世だったということ。

それは似ている、ということではなく、そこに一人の人間が存在していたということ。

それはコリン・ファースではなく、コリン・ファースが演じるジョージ6世でもなく、

ジョージ6世という一人の人間がいました。それがすべてです。


そして、彼を支える二人の名優。

ジェフリー・ラッシュとヘレナ・ボナム・カーター。

どうしてここまで心が震えさせられるのか。

どうしたらこんな役者になれるのか。

やはり、スクリーンに映っていたのは、ジョージの友であり、パートナーであり、

言語療法士であり、妻であり。

それ以上の言葉は見つかりません。



スピーチというと、日本では人前にでて、こぶしを振り上げ人々の心に訴えるもの、

そんなイメージですが、この映画ではまったく違います。

仕事柄、人前にでて話すことが多々あり、何か参考になるものがあるかと期待していたのですが、

そこはちょっと違いました。

激情的で感動的なシーンはなく、盛り上がりという点は、

もしかたら人によってはアレ?って思うこともあるかと思いますが、

静かな深い感動が、ずしんと心に響きます。


結局、どちらがアカデミー賞にふさわしいのか、結論はでませんが、

それよりも、この映画に出会えてよかった、それが素直に言える感想です。


お時間がありましたら、是非ご覧下さい。


では。