今年、新しくできた仲間達の中にフルマラソンにチャレンジしよう、という人がいます。
その人にとっては、キヨブタ(清水の舞台から飛び降りる)的、大チャレンジなんだと思います。
「42キロも走らなければならない。」と思った時は、どれほどイヤな気持ちか。
大昔の初マラソンの時、私も「イヤだなー。」と思いました。
初めて100㎞ウルトラやハセツネ、UTMFに挑戦する人も同じ気持ちだと思います。
※ハセツネ:日本山岳耐久レース。奥多摩71,5㎞/24時間制限で走るトレイル・レース。
※UTMF:ウルトラトレイル・マウント富士。富士山周囲160㎞を46時間制限で走るトレイル・レース。
私自身の事で恐縮ですが、これまで新しいレースにたくさんチャレンジしてきました。
特に50代は、毎年異なる『世界最高・最も過酷』なレースに挑戦してきました。
それは世界中のランナーの憧れだけあって、どれも素晴らしいレースばかりでした。
しかし、一度完走すると「よし、終わった。次。」と、違うレースに向かいます。
私の場合は「50代で、トレイル・ロード・アドベンチャーの※3つの世界最高のレースに出る。」
という目的があり、10年間という時間制限があったので、同じレースに再度出る余裕がありませんでした。
※『UTMB・スパルタスロン・MDSサハラマラソン』
でも、多くの人は翌年も同じレースに出ます。
確かに海外の美しい街、素晴らしい景色、世界中が注目している、等の魅力的な条件はあります。
その上お店の場所や街並も知ってるし、スケジュールや過ごし方、コースもわかって気が楽です。
レースは変わらず過酷でも、その他のストレスがずいぶん減ります。
けれど私の場合、一度完走するとしばらくは興味が半減してしまいます。
初めての街並み、不慣なタイムスケジュール、それらも含めて全てがレースなんです。
去年出たレースは、初めてのワクワクドキドキはもうありません。
もう終わったレースにファイルされます。
だけどホントの所、私は新しい事がスゴク苦手なんです。
毎日走るコースは同じ。
バイク・トレーニングでも、知らない道へ入る事はしません。
山へ走りに行く時も、同じコースを走ります。
いつもと同じがスキなんです。
でも何故かレースは、新たなチャレンジがいい。
毎年ルーチンのレースもありますが、大変なレースは新しい方がやる気が出る。
人も不思議がりますが、自分でも不思議です。
2019年11月に『沖サバ・沖縄本島一周サバイバルラン・400㎞/72時間』
(安波193キロ地点/30時間15分でリタイア)
に出て以来、新しいレースにチャレンジしていません。
もう2年も新しいレースに申し込まないでいると、面倒くさくなってきます。
去年は心が焦っていましたが、今年は「もういいや。」などと諦めの境地。
それでも気付いています。
「心が渇いている…」
私は、レースのキツイ場面で無表情です。
必死で弱い自分と闘っている時は無表情になります。
何とか、このキツイ状況から抜け出そうと、頭の中は嵐です。
だけど落ち着いて考えると、それが良いんです。
目的は、目の前の一点なのに、頭の中は嵐でゴーゴーいっている。
心の中は、横殴りの暴風雨で吹き飛ばされそうな状況。
だけど立ち向かって、(たとえトボトボよろよろでも)走り続けている。
そんな状態が、「最高の満足をくれる。」という事を知っている。
初フルマラソンにチャレンジする人が、必ずぶつかる壁がある
でも、乗り越えた時は『最高の満足』を味わえる。
羨ましい…
私も何かに挑戦しなければ、早く
【腰痛・膝痛 さいたま市北区 ふく山接骨院、福山眞弘】