もし75歳で死ぬなら… | カッコイイおじいを目指すランBAKA院長のトレーニング診療日誌

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ウルトラランナー・トライアスリート院長の加齢と闘うドタバタ奮闘記

今年3月、あるアンケートを受けました。

『あなたは何歳まで生きると思いますか?』

 

なんとなく『75歳』と記入

 

多分、日本男性の平均寿命81,41歳まで生きないだろう…

でも75歳なら、まだ何かできる。

今61歳だから、まだ14年ある。

いや、もう14年しかない…

 

 

今回のケガで思いを巡らす。

10年前(51歳)何をしていただろう?

 

50歳で漠然と決めた目標

「50代10年間で世界最高・最も過酷な3つのレースを完走する。」

①UTMB(トレイル168㎞・フランス)

②スパルタスロン(ロード246㎞・ギリシャ)

③MDSサハラマラソン(アドベンチャー250㎞・モロッコ)

に向けてダラダラ過ごしていた。

 

残念ながら、この3つの目標さえ

「もう昔のように(サブ3目指して)速く走れない…」

「でも代わりに、長時間の苦痛を耐え切れれば完走できるはず。」

という程度の、逃げ道の選択だった。

 

今思うと、本当にダラダラ過ごした2011年(51歳)だった。

2012年(52歳)の3月は体調不良で

5月の『第1回UTMF』参加を迷っていた。

 

しかし、4月に仲間達と走った『ハセツネ71,5㎞試走』を

16時間00分で走れた事で踏ん切りがつき、5月のUTMFを完走した。

 

そして同年(52歳)6月に『右肩関節・腱板断裂』した。

手術までの2ヶ月間に「何かしておこう。」と思ってレースを探し

9月半ば『信越五岳トレイルレース・110㎞』を完走してから

(2012はまだ160㎞はない)

9月末に腱板断裂の手術を受けた。

 

UTMFと信越五岳の完走で、UTMBの参加資格(3レースで7ポイント)

を取得できた事が、2014年(54歳)『UTMB』の完走に繋がったと思う。

<スパルタスロン・2016(56歳)完走/MDSサハラマラソン・2017(57歳)完走>

 

この時、人生の出来事は必ず意味があり

生かすか殺すかは、個人の資質次第だと気づいた。

 

 

50代に『3大過酷レース』完走のための身体を作った事で

61歳の今も動く事ができ、チャレンジする精神も衰えていません。

 

2018年(58歳)、『トルデジアン/イタリア・トレイル339㎞』に参加。

日本人参加者は30代~50代前半であり

私(142時間08分・完走)は日本人の最年長でした。

 

概ね60歳の日本人の多くは、既に使えない身体になっているので

この事は『チャレンジできる人生を10年分延長された』という意味であり

自分の決断と行動で手に入れた『最高の報酬』だと思っています。

 

 

今回の腱板断裂で、診療ができない

走る事を始め、トレーニング全てができない。

でも、このケガは私の人生で、きっと何か意味があるはず…
 

…10年後(71歳)に思いを巡らす。

自分はどうなっているのか?何になりたいのか?

そのために、どう行動すればいいのか?

 

 

目標の一つだった『①沖サバ・リベンジ完走』はすでに消えている。

※『沖サバ/沖縄本島一周サバイバルラン』

沖縄本島一周400㎞を72時間で走破する超苛酷なレース。

私は2019年(59歳)、213キロ地点(約36時間)でリタイアした。

 

3月に前述のアンケートを受けた時、他に二つの目標が決まった。

②信じられる友人を作る

③社会に何かしら貢献する

 

人生はバランスであり、何かを手に入れれば何かを失う。

 

今回、トレーニングの代わりに『時間』が手に入りました。

運命という神様がくれた19日間という時間

すでに過ぎた8日間で、先延ばしにしていた雑用を片付けました。

 

2021年も残り7ヶ月、どう行動するのか?

これから、未来のための行動に入る予定。

残り11日間を全力で過ごそうと思います。

 

【先週のトレーニング】

04/28(水):ラ ン・12,2㎞/1時間17分17(6:18/㎞)※入院

04/29(木)~05/04(土)までお休み中です。

 

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