信越五岳トレイルレース・年は関係ない!① | カッコイイおじいを目指すランBAKA院長のトレーニング診療日誌

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ウルトラランナー・トライアスリート院長の加齢と闘うドタバタ奮闘記

9/14~16(土日月)『信越五岳トレイルレース・100マイル(163㎞/33時間制限)』に出ました。

制限時間や関門設定が厳しいうえ、キツイ坂と長い林道を本気で走らなければなりませんでした。

 

14日(土)午後6:30スタート、直後のスキー場を登る途中で体調チエック… 苦しくなく流れに乗れる。

「うん! 急登でも行ける。 長丁場でみんな抑えてるのか、自分の体調がいいのか?」

 

 

7年前2012年当時、100マイルの無かった『信越五岳110キロ』で、「走れるトレイルレース」との

触れ込みに乗った結果、序盤20キロでヘタレて脚が無くなった直後、わずか2㎞の間に二度も転倒。

眠気で朦朧として15分仮眠を取り、22時間制限を約21時間もかけてなんとかゴールした記憶…

 

 

そして今回、まだまだ序盤の17キロ地点・第1エイドの手前、突然それが始まる…

中途半端な傾斜の林道を歩いたり走ったりしてる時、皆が走る所が苦しく走れなくなる。「…ここから?」

 

丁度そんな時、去年『トルデジアン(イタリア・330㎞/150時間)』で同室のタナダさんに抜かれる。

膝の痛みがあると言うのにエンジン全開の動きで、今回のゴールタイムは28時間57分とメチャ速!

 

私の心は迷い始める、「これは年なのか? 衰えが来るのは覚悟してたが、それが59才今なのか…」

20キロ地点・斑尾山の登坂で前の選手に付いて行けず離される。「…登りは得意なはずが、まさか…」

40キロ地点・袴岳の登りで、いいペースの女子選手達に次々抜かれる。「まだ120キロもあるのに…」

 

真っ暗な深夜の山中、2017年『MDSサハラマラソン(250㎞/7日間)』で『オーバーナイト83㎞』の

一夜を一緒に走ったハシモトさん・66才と会ったので、しばらくご一緒させてもらう。

しかし、シューズを直してるうちに先行され、以後追いつく事はなかった。

 

まだ暗い午前4時、55キロ地点・アパリゾート(関門11時間)に9時間22分に入る。

ここまで、背中のハイドレ(チューブ付き水補給袋)から、吸っても出ない水が飲めない状態だった。

確認すると、麦茶パックの麦ガラが吸い口につまっていたため、パックと吸い口を洗浄してOK。

 

眠くて、イスに座って寝ようとするが寒くて寝られずやむなくスタート、無駄な時間を費やしてガッカリ。

歩きながら考える「どこか痛くなればやめられる。24時間後はガッカリしてるか、誇らしい気持ちか…」

 

夜が明けると気分が上向くものの未だ戦意喪失状態で、農村集落に入ると農道で仮眠13分、朝6時。

すると気持ちが変わり、嫌な気持ち・マイナス感情が消えて、フラットな気持ちで走れるようになる。

 

           < トレードマークのラスカルを被って走るラスカルさん(右) >

 

しばらく行くと、2014年UTMBを一緒にゴールした『ラスカルさん』が歩いている。

私も、速歩きで追いかけるが追いつかず、やむなく走って追いつき一緒に歩くと、メチャクチャ速い。

平地なのに、私は顔をしかめて登坂の呼吸をしないと並んで歩けない。確かUTMBでもメチャ速だった。

計画を聞くと、この後も歩きで制限時間30分前にゴール予定との事。実際32時間43分で完走した。

 

72キロ地点・妙高自然の家(関門13時間30分)に12時間46分、ラスカルさんと一緒に到着。

しかし「私には、この速歩きはムリで、走らないとゴールできない。」と話して先にエイドを出る。

 

ところが、エイドを出て前の選手に付いて行ったら、ロードから山への入り口をロストしてしまう。

300mほど進んで気が付き、慌ててコースに戻ってしばらく行くとラスカルさんがいる。

「あれ、先に行ったんじゃないの。」と言われ、「出てすぐ山へのコースロスト。」答えてメチャ恥ずかし…

 

        < 膝の痛みに苦しみつつ28時間57分で完走のタナダさん >

 

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ここまで書いて、未だ身体が怠く凄く眠いので、後半は来週に続きます。

 

千葉県で被災された方々、自衛隊、消防士さん達、ボランティア、役所の方々

他の電力会社から派遣されテントで寝ながら復旧作業する方々、大変お疲れ様です。

何もお役に立てないけれど、TVを見て心配しています。

 

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