先週10数年ぶりに診た、珍しい『足(首)関節内側の痛み』のご報告をします。
これほどひどい症状は滅多にありませんが、実は同じ症状で軽い方は結構多く来院されます。
レントゲンやMRIで確認できないため見過ごされて、長期間ランニングやスポーツに復帰できません。
何時までも良くならない『足関節・内くるぶし(内果)』の痛みの方は、疑ってみる必要があると思います。
患 者 :山〇さん/男性/71歳
症 状 :右側・足関節・内側の痛み。背屈制限(足首を上にあげられない)と着地痛による歩行困難。
受 傷 :平成31年3月5日 同日来院。
原 因 :「右側足首に違和感を感じたため、手でグルグル回していたら突然激痛で動かせなくなった。」
『載距突起(さいきょとっき)からの距骨(きょこつ)の亜脱臼』 が起きていました。
『載距突起』は、踵骨(アキレス腱が付いている踵の骨)の内側に出っ張っている突起。(写真矢印)
『距骨』は、内果(内くるぶし)と外果(外くるぶし)に挟まれた骨で、この骨の上下回転で足首が動きます。
この載距突起から、距骨が内側(下写真矢印方向)に亜脱臼していました。
こうなると、足首を背屈すると飛び上がるほどの激痛で、足首角度を直角にできないため
体重を乗せられず、ひどいビッコを引いて歩きます。
軽い症状では、足(首)関節・背屈時の痛みは無く、内果の下部を押した痛みと歩行時の痛みだけです。
多くの場合、足(首)関節・内側の『三角靭帯の損傷』と誤診される場合が多いようです。
しかし、捻挫の固定だけでは良くならず、僅かにある亜脱臼を整復しないと長期間痛みが続きます。
有痛性外脛骨の場所とも、まったく違います。
戻し方は、内くるぶしの下部に親指を当てて、別の手で踵部を包み込むように掴みます。
踵部を外側から固定するように抑えつつ、内側の親指で距骨を載距突起に静かに乗せます。
数分の整復で、山〇さんの痛みはほぼ消え、足関節の背屈制限も無くなりました。
わずかの歩行時痛のみで、普通に歩いて帰られました。
翌日は僅かの歩行時痛も無くなり、念のため再整復とテーピング固定してご帰宅されました。
翌週に診て問題無ければ終了の予定です。
原因はと言うと、足首を捻る動作よりも、歩き方に問題があると考えます。
踵の内側の着地により、縦アーチが落ちて行き、距骨が載距突起から内側にズレ落ちます。
実はその前に、さらに間違った動きがあるんです。
歩行時に膝の向きが内側に出る事で、内股膝曲がり状態で下腿(すね)が捻じられてしまう。
その結果、踵・内側部の着地となります。
膝を真っすぐ前に出して、伸ばして歩きましょう。
さて、3/17(日)は『板橋Cityマラソン』(フル)です。
2月はドタバタで164,7㎞しか走ってないし、体重も我慢が足りず減りません。
…もう、なるようにしかならないと諦めています。 (*´Д`)
【先週のトレーニング】
03/04(月):休 み
05(火):ラ ン:7,0キロ/40分
06(水):ラ ン:10,0キロ/58分
07(木):①ウエイトトレーニング ②バイク:スピニング60分
08(金):ラ ン:10,0キロ/59分
09(土):ラ ン:30,0キロ/2時間54分
10(日): 休 み
【腰痛・膝痛 さいたま市北区,ふく山接骨院,福山眞弘】