サハラマラソンを走るために | カッコイイおじいを目指すランBAKA院長のトレーニング診療日誌

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ウルトラランナー・トライアスリート院長の加齢と闘うドタバタ奮闘記

「第33回2018MDSサハラマラソン」が来月4/6(金)~16(月)の中、7日間/6ステージで行われます。

この11日間には、事前チェックのための2日間と、ゴール後のワルザザード滞在2日間を含むようです。

 

私は昨年、第32回大会を「世界一過酷な銀婚旅行」として妻と一緒に完走しました。

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   <Marathon Des Sables2017 サハラマラソン/世界一過酷な銀婚旅行>

4/9~15の7日間サハラ砂漠を250キロ走る『世界で最も過酷なウルトラマラソン』の一つ。
昼間は40℃以上(時に50℃)の暑さと極度の乾燥に晒され、夜は5℃まで下がる寒さ。
さらに、極めて小さい粒子の砂と闘いながら7日間で250キロを走る。

 

レース中の「食料・着替え・ウエア・寝袋・食器」 等

スタート時に装備した生活用品全てを自分で背負って走らなければならない。

 

主催者から提供されるのは、水・塩タブレットと現地ベルベル人が建てるテントのみ。
ステージレースなので、毎朝スタート~夕方ゴールしてその総合タイム・順位を競う。

朝と夕方、自分で火をおこして食事を作ってテントで寝る。
第5ステージ(4~5日目)、83キロを夜通し走る「オーバーナイトステージ」が最大の難関。

 

結婚25周年を記念して、このレースに夫婦で参加します。

(2017年5月のブログ「トレ日誌」からコピー)

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今年参加される方のために、昨年私が留意した点やこだわり装備をお伝えします。

私にとって、リタイアの原因となる危険要素は三つ。

     ①砂によるマメ(足・股・尻)   ②食料・カロリー   ③気温での体調不良。

 

①サハラの砂は粒子が小さくどこにでも入り込み、クツ下に入り込んで足指にマメ・水疱を作ります。

水疱が破れて皮下が剥き出しになった所に、さらに砂が付いてこすられる苦痛。

過去、足裏全体が剥けてしまい、感染してリタイアした日本人選手がいたとの話しを聞きました。

 

その苦痛にビビった私は、暑くても砂を絶対通さない防水透湿のゴアテックスのシューズを選択。

もう一つ大事な事は、足首から砂の侵入を防ぐためシューズを包む「ゲイター」の装着。

 

シューズの地面よりすぐ上部分に面ファスナーをぐるりと縫い付け、そこに隙間なくカバーを装着します。

接着剤は地面の熱で溶けてしまい、接着テープは剥がれて砂がくっ付き役に立ちません。

私は、ゴアのシューズに秋葉原の靴修理店「リエット」で縫い付けてもらいノントラブルでした。(約3000円)

 

☆ニュートロジーナ・ハンドクリーム:マメ予防のため、足・股に塗ります。580円で問題なしでコスパ高。

私は、これを装備して走ったのですが、レース終盤塗らなかった尻ズレで困りました。

最近知った「プロテクトG-1」(国産¥1800位)もお勧め。

 

  <ボロボロのゴア・シューズに面ファスナーを縫い付けゲイターを装着。レース後ホテルで廃棄>

 

②摂取カロリーは「1日:最低2000㎉/7日間:最低14,000㎉分を持つ事」と規定されています。

しかし、私は腹が減ると走る気がなくなるので「腹いっぱい食べる」が大前提なため全く足りない。

できるだけ軽量化を目指すも、1日:2800㎉を目安に以下の食糧を装備。

 

米を食べたい私は、アルファ米「牛めし・ドライカレー・炒飯」をメインに、毎夕食のドライサラミがご褒美。

アルファ米は朝:1個/夕方:2個食べ、昼はレース中のためフルーツグラノーラ約100g(400㎉)。

夕食が飽きないよう、米食1袋に代えて「カップヌードル・リフィル(容器が無く中身のみ)」を3個持つ。

 

☆筋肉維持のタンパク質として、朝夕分を小分けした粉プロテインを摂る。(しかし粉はけっこう重い)

レース中は、アミノバイタルのスティックを1~3本。

 

☆肉・魚・野菜が食べられないため、人が必要とする栄養素を全て含む「ミドリムシのちから」を摂る。

 

その他、プロポリス・MSM(硫黄)・造血剤(鉄材)・エビオス(整腸剤)・ウコン、等を小分けにして装備。

大食いの私でも食料はこれで必要十分、運が良ければ女性からいらない分を貰える時もあります。

 

未経験の方は、食糧の選択と軽量化で大いに悩むと思うので、1泊2日のトレッキング等を経験し

自分は何があれば7日間過ごせるか経験された方がいいと思います。

くれぐれも「ナッツ類」(最軽量で高カロリー)だけで7日間過ごそうなどと考えてはいけません。

 

☆スポーツドリンク「DNS社製R・E・D」:濃いオレンジ味(赤色)で私は好き。1袋(1㍑)を午前午後で使う。

 

☆粉末麦茶:ミネラル補給のため。ボトル2本のうち1本が麦茶、もう1本がR・E・D。

 

 <水ボトルは胸の2本のみで十分。補給食は腰のウエストバックに入れてすぐ食べられるように>

 

③暑さ寒さでの体調不良は、あまり問題になりませんでした。

午後2~4時が最高気温の40℃以上、夜明け前の4~6時が最低気温で5℃位まで下がるとメチャ寒い。

こだわった事は、しっかり走るためにぐっすり寝られる温かいダウンのシュラフ(寝袋)。

しかし、9日間の滞在中寒かったのは1日だけで、他は夜明け前でも強い寒さはありませんでした。

 

先輩完走者の経験談で、過剰な軽量化のため春夏用の薄いシュラフや、ペラペラの緊急アルミシートと

薄いダウンジャケットだけや、マット軽量化のために脚部分を切って上半身部分だけの物を使った結果

寒くて7日間安眠できず辛い思いをしたという話しを聞きました。

 

睡眠不足はケガや故障につながるため、温かいシュラフは絶対必要だと思います。

しっかり寝ないと7日間もたないと思い、選んだのは国産「NANGA社」製の0℃対応のシュラフ。

暑けりゃチャック開けて脚を出し、シュラフカバー不要な分軽くて快適、これは選んで大正解。

 

☆エアー枕:無くてもいいけど軽いしあった方が快適。(次回は多分持ちます。)

 

☆洗濯ばさみ2個:シュラフの顔部分から冷たい風が吹き込むので、顔部分を閉じるため。

 

☆寝る時のマットは、滑ってズレ防止と、風で飛ばされるのを防ぐためシュラフの中に入れます。

クツ下もシュラフに入れておき、朝方寒くなったら中で履きます。

 

☆大きな安全ピン10個:洗濯物を飛ばされないようにテントにとめて干す事に使います。

また、シャワーにする水ボトルのフタに穴開けて持つ。フタは捨てなければ毎回開けずにすみます。

 

☆石鹸:手を洗うよりも尻ズレのお尻を洗いたかった。(人それぞれですが私は必要でした。)

 

☆着替えは、レースウエア2着分(予備)の他、薄手ウインドブレーカー上下・薄手長袖シャツで十分。

私にとって、薄手ダウンジャケットやトレーナーは不要でジャマなお荷物。(朝方着てる人もいた)

 

☆念のため、砂嵐用にスイムゴーグルは持ったけれど3日目に捨てた。(サングラスは絶対必要)

 

 

サハラ完走者は百人百様の意見があるけれど、私は軽量化より「満腹・快適」が重要。

不便で過酷だけれども、美しい景色・新しい仲間・人生上の経験、を知る事ができます。

ベンチャー会社の30代社長、クラウドファンディングで資金を集めた学生、等チャレンジ精神旺盛な

人達がいました。

 

〖先週のトレーニング〗

02/26(月):休 み

  27(火):休 み

  28(水):休 み

03/01(木):①スイム:2㎞ ②バイク:スピニング60分

  02(金):ラ ン:10,0㎞・1時間02分

  03(土):ラ ン:20,0㎞ビルドアップ・1時間58分

  04(日):ラ ン:15,0㎞・2時間02分(トレイル練習のため大宮第2公園で土手の昇り下り)

 

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