51㎞の修行 | カッコイイおじいを目指すランBAKA院長のトレーニング診療日誌

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ウルトラランナー・トライアスリート院長の加齢と闘うドタバタ奮闘記

2/11(日)、気持ち良いポカポカ陽気の下、忍耐の51キロ走をやりました。

 

本来この日は、5月のトレニックワールド100マイルのためのトレイル夜通し20時間走の予定でした。

しかし、宮沢湖(埼玉・日高市)もグリーンライン(奥武蔵ウルトラ)もハセツネ周辺も積雪という情報。

仕方なく、脳と心を鍛えるため一番嫌いなロード50キロ走を敢行。

 

 コースは、自宅→大宮公園→大宮第2公園→埼玉スタジアム2002→浦和美園駅→(往復)→

 大宮第2公園→登呂中学校周辺→大宮公園→さいたま新都心→自宅    合計51,3キロ

 

                    埼玉スタジアム2002 まで16㎞

 

前日の2/10(土)は、トレッドミルで15キロのへたれビルドアップ(1時間15分)とステッパー30.分。

 

この日はボロボロで、いつもと同じ時速12㎞から始めるも苦しく、すぐに16㎞予定を15㎞に短縮。

私にとってこの1キロの差はとても大きく、1キロ短縮したんだからスピードは落とさない!という決意。

 

始めの10キロを苦しい中、なんとか時速12㎞で走り切りいよいよビルドアップ開始。

時速13㎞で走る予定を、無理と判断して時速12,5㎞で1㎞(全11㎞)、時速13㎞に上げて1㎞(全12㎞)。

しかし、ここでギブアップ。

時速13㎞を維持できず、時速12㎞も苦しいため時速11㎞に落として2㎞走る。(全14㎞)

 

これはショック!

過去苦しい場面は星の数ほどあれど、ここまで完敗の局面は数えるほど。

苦しい時でも、上げ幅を減らしてビルドアップは完遂して来たのに…

 

ならば、せめて最後の1㎞は意地を通すと決心し、時速13㎞に上げる。

苦しいながらライバルとのゴールスプリントをイメージし、最後の500mは時速14㎞でもがいてゴール。

ハーハーゼーゼー肩で息をして、速足で歩く事も無理な状態で終了。

 

代わりに、登る脚を作ろうとステッパーを始めるも、これもスピードが上がらずレベル15から12に落とす。

それでも最後の5分はレベル15に上げて、コアラがしがみついているような重たい脚をスピードアップ。

なんとか30分踏み込み、まるで30キロビルドアップしたような強い疲労感でトレーニング終了。

 

ダメな練習・レースでも「それでも最後はこれだけやった」と自分自身で納得して終わらせないと

ダメな印象が積み重なって「心の負け癖」がつくため、必ず「次に繋がる練習・レース」で終わらせます。

 

                    さいたま新都心 まで43㎞

 

そして迎えた2/11の51キロチャレンジ。

これまでダメな翌日、復活する時とやっぱりダメな時があり、今日(2/11)がどうなるのか…

 

で、走り始めると10キロ過ぎすでに脚が重く、大変な事になる予感。

しかし、この日はUTMBに出る仲間と二人で走るので気が紛れる反面、途中で勝手にやめられない。

 

埼玉スタジアム2002へ向かっている15キロ周辺ですでに脚が重い。

これは脳が、今日は大変な事をすると考えており、苦痛・疲労感で止めさせようとしているため。

 

変えるためには、レースでの攻める気持ちや、うまく走れている記憶、この後のご褒美を考える事。

否定的な事、「無理・ダメ・できない」は絶対考えてはいけません。

 

2002へ向かう途中「まだたったの15キロ過ぎ、いつもなら全く重くない距離なんだ」と考え

2002から戻る時は「新都心のコンビニでビール飲もう、何食べようか?肉まんとピザまん食べよう!」

とニンジンぶら下げます。

 

大宮第2公園へ戻る途中、仲間に「あと25キロ、UTMBならシャモニーのゴールまであと二山の距離。」

「あと二山なら完走は99%、ラテットオーヴァンから見るグランドジョラスを考えてケガしないように。」

すると、UTMBを想像した仲間はスーッとスピードが上がります。     …うん、それでいい(^-^)

 

UTMBの話をしながら登呂中学周辺の10キロをこなして、氷川参道の42,2キロ地点通過に4時間58分。

ここからは新都心のビールを話題に、疲労を意識させないように引っ張ります。

 

新都心のコンビニで、極上肉まん・ピザまん・カレーまんとビールを買ってしばし休憩。

背中のハイドレ(チューブのついた水バッグ)の水1Lを飲み干した私のノドに冷えたビールが染み渡る。

  あぁ、最高! あとは帰るだけ。

 

ボロボロの身体にビールのまわりはとても早く、眠気で躓かないよう注意しつつ爪先上げて走ります。

下がるまぶたと戦いつつ、氷川参道~自宅まで走り切って到着すると、身体はもうボロボロヘナヘナ。

全行程51,3㎞/6時間23分23秒/平均ペース7分28/km でした。

 

100マイル~250㎞/36時間~46時間の超ウルトラの世界の苦しさは、こんなもんではありません。

顔以外の全身が痛くなったり、嘔吐・下痢したり、マメのつぶれた足指で岩を蹴飛ばした時の激痛等。

11日の50キロ走は、負けないメンタル・強い脚筋の強化等、次に繋がる長くツラ~い修行でした。

 

                    1㎏のシェアステーキ 完食!

 

夕方、こんなに辛いトレーニングをしたんだからご褒美は「肉」 という訳でステーキを食べに。

1㎏のシェアステーキ(分け合って食べる塊ステーキ)を注文。

大盛ライス・スープ・サラダも合わせて、二人で食べちゃいました。

しばらくはステーキ見たくない…

 

さて、2004アテネ五輪・マラソンの金メダリスト「野口みずき」選手の有名な言葉。

           「 走った距離は裏切らない。」

 

しかし私は、この言葉には隠された一語があると思います。 それは…

           「 (ツラい練習を) 走った距離は裏切らない。」

 

〖先週のトレーニング〗

02/05(月):休 み

  06(火):ウエイトトレーニング

  07(水):休 み

  08(木):バイク:スピニング60分

  09(金):休 み

  10(土):ラ ン:①15,0㎞・1時間15分 ②ステッパー:30分

  11(日):修 行:51,3㎞・6時間23分

                            ふく山接骨院のホームページ

                           〖腰痛・膝痛 さいたま市北区,ふく山接骨院,福山眞弘〗