カーボローディングの考え方 | カッコイイおじいを目指すランBAKA院長のトレーニング診療日誌

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ウルトラランナー・トライアスリート院長の加齢と闘うドタバタ奮闘記

1/28(日)、とても寒くゴール間際雪もちらつく中「勝田マラソン」(フル)を、3時間16分17秒で完走しました。

今回あえて3週間前、1/6・7(土・日)に「箱根100キロ×2days」に出て2日間で228キロ走りました。

 

 往路:112㎞/15時間06分35秒 + 復路:116㎞/15時間47分47秒 → 合計228㎞/30時間52分22秒。

 

高疲労状態の後フルマラソンを走ったら、私の脳は「疲れてるから走れない」とネガティブ思考か

「良い走り込みができた」とポジティブ思考か、どちらで捉えるのか試す事が目的。

 

 

今回は、体重コントロールがうまくいって、レース前日朝はほぼベスト体重の55,7㎏。

いつもだいたい57,5㎏前後で、今回うまく転がれば久々にいいタイムが期待できる状況。

 

スタート時は寒くて5キロ過ぎまで脚が動かず、中盤の15~25キロ辺りは気持ちもうまく集中できない。

私にとって勝田は相性のいいレースで攻める気持ちが続くのですが、今回はその気持ちが弱い。

30キロ過ぎからようやく集中して走るも、いつものように強い気持ちにならないままゴールでした。

 

結果、やはり疲労が抜けていなかったようです。

満足なレースのためには、年齢を考えてもきちんと疲労をリセットしてスタートすべきと感じました。

 

 

さて、レースの後はサハラ仲間のナカタさん達と反省会で乾杯。

それぞれの過去レースのエピソードや、その他いろいろな話しで盛り上がりました。

そのメンバーに、かつて日本代表選手で現在は実業団・女子チームのコーチ<世界の北村>さんが

おられたので、カーボローディングのお話を聞く事ができました。

 

以前から私は、体組成の点からカーボローディングに疑問を持っていて実践しませんでした。

我々ヒトの体組成の基本的割合は、(なかには、体脂肪25%の人もいますが)

 

  水分60%  蛋白質18%  脂肪18%  ビタミン・ミネラル3%  炭水化物(糖)1%  合計100%

 

炭水化物(糖)はたったの1%で、体重にもよりますが重量は約400g、と言われます。

たった1%のうち、3/4・300g程度が筋肉にあり、1/4・100g程度(食後)が肝臓に貯蔵されるそうです。

 

カーボローディングで貯蔵量を増やせるのは、糖1%のうちの1~2割、体組成全体の0,1~0,2%です。

重量にすると30~60g、糖1gで4㎉のエネルギーなので、120~240㎉分を溜め込める計算。

以上からカーボローディングは無駄!

レース中に糖質ジェル1~2個食べればすむ!と考えます。

 

10年程前この疑問を、某大学の運動生理学の先生(自身も速いトライアスリート)に聞いた事があります。

唐突な質問にその先生は、「そういう考え方もありますねぇ」とだけ答えられました。

 

             <世界の北村さん・勝田の10キロで3位でした。さすが!>

 

あるトレーニング情報からの引用では

<現在のカーボローディングは、炭水化物の制限を行わず、レースの1週間前から運動量を減らし、

 グリコーゲンの消費を抑え、3日前から高糖質な食事に切り替え、グリコーゲンを体内に蓄える。

 こちらの方が体に掛かる負担が少なく、調整リスクも少ないわけです。>

 

を実践すると

<実施方法による差や個人差はありますが、筋肉中のグリコーゲン量は標準を超えて約3倍に。

 肝臓で貯蔵されるグリコーゲンも約2倍に増加するとの報告がされています。

 単にレース前に炭水化物を多めに摂るだけでも1.1~1.2倍程度のグリコーゲン量増大は見込める…>

 

しかし、炭水化物の貯蔵量1%の1~2割が増えたとしても、それを超えて摂取した糖はどうなるのか?

私が知る常識では、「余分な糖は脂肪に変換されて脂肪細胞に蓄えられる」です。

何か特別な事もせず1%が3%近くに増えるとは、ちょっと信じられません。

 

上記内容は残念ながら、私が食欲に負けて常日頃やっている事で、その結果をよく知る私からすれば

「レース1週間前から運動量を減らし、グリコーゲンの消費を抑え、3日前から高糖質な食事に切り替え」たら「グリコーゲンを体内に蓄え」ず、確実に「3日間でデブになる」です。

そんなリスクを背負うなら、レース中ジェル1~2個食べればいいだけ。

 

…ではないか? という疑問を<世界の北村>さんに投げかけると、逆に質問されます。

「福山さんはレース中糖質補給はどうしますか?」と聞かれ「こまめに摂るようにしてます。」答えます。

 

すると<世界の北村>さんの言葉。

  「市民ランナーはそれができるけど、トップランナーはできません。

  自分の特製ドリンクで摂るか、ボトルを持って走るか、自分の体内に貯め込んでおくか。

  さらに1万mのトップランナーは、給水さえ無いので体内に貯め込むしかないんです。」

そして

  「4時間5時間走るなら、その都度摂っても間に合うけれど、2時間チョットのランナーにとって

  240㎉はとても重要なエネルギーです。」

 

とりあえず、「カーボローディングは、1万mの選手やトップランナーには必要かも知れないれど

市民ランナーはやってもやらなくてもいい」という結論に落ち着きました。

 

これにはいろいろご意見があるでしょうが、ご参考になれば幸いです。

 

〖先週のトレーニング〗

01/22(月):休 み

  23(火):休 み

  24(水):バイク:30分(ローラー台)

  25(木):①ラン:10㎞・48分(トレッドミル) ②バイク:スピニング60分

  26(金):休 み

  27(土):休 み

  28(日):「勝田マラソン(フル)」:3時間16分17秒 

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                           〖腰痛・膝痛 さいたま市北区,ふく山接骨院,福山眞弘〗