患者さま?患者さん? | カッコイイおじいを目指すランBAKA院長のトレーニング診療日誌

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ウルトラランナー・トライアスリート院長の加齢と闘うドタバタ奮闘記

以前から、様々なダイレクトメール(DM)が送られてきます。
特に多いのが『施術法』と『経営術』のセミナー。
そのキャッチコピーは概ね『集客』や『収入アップ』で、『金儲け』が目的です。


昔の『(患者さん・自分のために)治療技術を上げる』と変わってしまった事は否めません。

実は昨年、私も金儲けしたいと思い<F総研>が主催する「自費治療売り上げ地域一番化の道」
というセミナーに参加してみました。
目からウロコの話しが聞けていろいろ勉強になりましたが、驚いた事が一つ


 「(中略)今から治療技術を勉強するのは大変だと思うので、簡単に勉強できる通信講座か何かを
  勉強する事が<差別化のため>に必要です。(後略)」

 

 「(中略)大切な事は<いかに多くの人達に貴方の治療院を知ってもらうか>です。(後略)」


「腕」ではなく「どう思われるか宣伝が勝負!」これが時代なんですね。

この後、セミナーで勉強した事をいくつか実践してみると少し効果がありました。
「さすが、一流コンサルティング会社!」と感謝するも、感じた事は

 

 <成功=多くの従業員を雇い、多数の分院を持つ経営を行い、高収入を得る事>

 

のためにはおそらく「24時間・365日その事を中心に考えなければならないだろう」という事。
一晩中、泥だらけで山中を駆け回っている私にはムリです。

 

 

私は『患者さま』『集客』という言葉に違和感を覚えます。
「増えすぎた接骨院の中から、わざわざ当院を選んで頂きありがとうございます。」という気持ち
はありますが、基本的に私は<治療家と患者さんは同等>だと思っています。

 

やっぱり「〇〇さん」と呼んだ方が「〇〇様」よりしっくりきます。
院内ポスター・通信物は「患者様」と書きますが、会話で「様・ございます」は使いません。
<丁寧な応対>と<過剰なお客様扱い>は全く違い、誤ると治療に支障をきたすと思います。

 

患者さんは『お客様』ではなく『患者さん』です。(今日は『患者さん』で行きます)
私は、痛みを取る技術を提供し、痛みを作らないためのアドバイスを行います。しかしながら
それは概ね<患者さんのやりたくない事>なので、それをして頂くため丁寧な敬語を使います。


私の仕事は『医療サービス』を提供するサービス業ですが、患者さんのやりたいように
されていたら<ケガを治す・痛みを取る>目的はかないません。

 

ポイントカード? クーポン? なんのキャンペーン?
どうも多くのコンサルタントは『接骨院』を美容院・居酒屋と同じ扱いにしているようです。

 


       <熊本城の石垣修復に20年、天守部分修復に2年かかるそうです>

 

6/17~18(土・日)で『構造医学セミナー』(熊本)に出席、そこで宿題を出されました。
 (  )を埋める問題がたくさんと、八つの論述問題。例として二つ。

 

 ・ バイオメカニクスによる潤滑の目的を答えなさい。
 ・ 無波動循環による脳への血流について説明しなさい。

 

…いったいどうすりゃいいんだ!?

前回の宿題は二つの小論文を提出しました。 え?論題?


 ① 「動物細胞で知りうるところを述べよ」
 ② 「体幹から四肢へ・四肢から体幹へどのような入出力が行われているか
    またその機能の展開を述べよ」

 

これがまた大変な産みの苦しみでした(´゚д゚`)

 

毎回構造医学セミナーに出ると、多くの先生方の勉強に対する真剣さに圧倒され
自分のいい加減さ、還暦も近いのにいかに何も知らないか、小さく・低い事を痛感します。

それでも<得体の知れない数字>や<会った事もない競争相手>とのストレスより
よほど地に足が着いた感じがします。
残念ながら、私はこの程度でもがき・苦しんでいて丁度いいんだとあきらめています。

 

〖先週のトレーニング〗
06/12(月):休み
  13(火):ウエイトトレーニング
  14(水):休み
  15(木):スイム:2K
  16(金):休み
  17(土):ラ ン:13,3km(1時間19分)
  18(日):休み
              〖腰痛・膝痛 さいたま市北区,ふく山接骨院,福山眞弘〗