サハラマラソン④/砂漠に慣れる | カッコイイおじいを目指すランBAKA院長のトレーニング診療日誌

カッコイイおじいを目指すランBAKA院長のトレーニング診療日誌

ウルトラランナー・トライアスリート院長の加齢と闘うドタバタ奮闘記

 

 

    <Marathon des sables2017 サハラマラソン/世界一過酷な銀婚旅行>

 

4/9~15の7日間サハラ砂漠を250キロ走る『世界で最も過酷なウルトラマラソン』の一つ。
昼間は40℃前後(時に50℃)の暑さと極度の乾燥に晒され、夜は5℃まで下がる寒さ。
さらに、極めて小さい粒子の砂と闘いながら7日間で250キロを走る。

レース中の<食料・着替え/ウエア・寝袋/食器>等、スタート時に用意した生活用品全てを
自分で背負って走らなければならない。

主催者から提供されるのは<水・塩タブレット>と、現地ベルベル人が建てるテントのみ。

 

<ステージレース>なので毎朝スタート・夕方ゴールし、その総合タイム・順位を競う。

朝・夕、自分で火をおこし、食事を作ってテントで寝る。
第4~5日目に、約80キロを夜通し走る<オーバーナイトステージ>が最大の難関。

 

結婚25周年を記念して、このレースに夫婦で参加します。

 

 

 

 <第3ステージ(4/11)・31,6㎞・5時間14分41・304位/総合16時間26分14秒・357位>

 

砂漠に入って4日が経ち、次第に砂漠の過ごし方に慣れてきました。
最初に戸惑った事が、石鹸で手が洗えない、体が洗えない事。

 

石鹸を忘れたのが悪いのですが、手洗いは水ボトルを股間に挟み少しづつ垂らして両手をこする。
体と頭は、ペットボトル底に安全ピンで穴を開けたシャワーで簡単に汗と砂埃を流す程度。
すでに髪の毛はバリバリで、変な髪形にしても、形が崩れない状態。
それでも、水で汗を流すとさっぱりします。
驚いたのは、強い乾燥で雑菌が繁殖しないためか汗をかいてもウエアが臭わない事。

 

夕食は、固形燃料でお湯を沸かしてる間に、プロテインとご褒美のサラミソーセージを食べ
翌日分の水分補給として、スポーツドリンク『DNSのRED』1,5リットルを飲み
その後、お湯でアルファ米牛飯とラーメンを作って腹いっぱいにします。
疲れているので考えず、一連の行動として流し、片づけ終わったら寝る。
『食う・寝る・走る』だけの生活はランナーの至福、正に天国!

 


          <砂地はムリに走らず歩いて温存>

 

第三日目のこの日、スタートから苦手な砂地のアップダウンの連続で、歩きが増えます。
外人さん達はここを走り、砂地の歩きが極端に遅い私を置いて行きます。
走れる路面になれば抜き返すので、ここは焦らず前走者の足跡に着地してエネルギーを温存。
砂地は坂・平地とも、前走者の踏み固めた足跡に着地すると蹴りだしが楽な事に気付きました。

 

第2チェックポイント(CP)を過ぎて砂丘を越えたら、ゴールのビバークまで走れる約8キロ。
この間にじわじわと、多くの選手を抜きました。
しかしビバークまで約1キロ地点、干上がった川のような砂地で石に躓き転倒し顔が砂まみれ。
疲労のためか上げたつもりの足が上がらず、いつもなら足が出て踏ん張れるのにそれも出ない。
砂地だった事と、前側のウエストバックがクッションになったのでケガは無いものの大ショック。

 

それからこの3日間、多くの外人選手からよく聞かれます。
  ‘‘Where is your wife?‘‘ (奥さんはどこ?)
  ‘‘She is back. she is so late.‘‘ (彼女は後ろ。すごく遅れるんだ) と答えます。

 

この日、ゴールのフランス人スタッフに聞かれて、こう答えたら
薬指から指輪を抜いて捨てるジェスチャーをされてしまった。(一緒に走んないとダメだろー)
しかし、お互いマイペースが一番楽という事で了解しているので問題なし。
私は気を遣って抑えなくてすみ、カミさんはムリにペースを上げなくて済みます。

 

さて明日は最大の山場<オーバーナイトステージ:86,2km/制限時間35時間>
今夜はしっかり寝なくちゃ。


  <第3ステージの地図・こんな宝探しの地図みたいなのが一番わかりやすい>

 

     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

今日(5/12・日)は、バイク練習<笹郷~顔振峠~猿橋線>109キロ/4時間29分、でした。
昨年9月以来バイク練習はほとんどせず、4月から室内、今年初めての外乗りが先週日曜(5/7)。
ガタガタに遅くなっていると思いきや「これまでの人生で一番速んじゃない?」にびっくり。

前半思い通りにスピードに乗れ、帰りは脚が重いながらもそれほど落ちずに走れる。
その走りは30代40代の頃「こう走れればいいなぁ」と思い、40代半ばには「もう絶対できない」
とあきらめていた走り。

 

なぜ57歳の今、練習もせず速くなったのか、考えるといくつかの要素が。

 

 ① 練習用の重い物でなくレース用自転車:過去レース用車で走ってもこれ程速くはなかった

 

 ② サドルのセッティング変更:サドルを前方へ移動し楽なフォームになったから

 

 ③ クリートのセッティング変更:クリート(シューズ底のペダルと連結する部品)の位置を
   変更してパワー伝達が上がったため足の負担・疲労が減った

 

 ④ 20時間以上走る練習でスタミナ増強し5,6時間では疲労しなくなった(これは大きいかも)

 

 ⑤ サハラマラソンで重量リュックを背負い・7日間で250キロ走る事で体幹・脚筋力が上がった

 

はっきりわかりませんが、これらが複合していると思います。
6/4『彩の国トライアスロン』が楽しみです。

 

〖先週のトレーニング〗
05/07(月):休み
  08(火):ウエイトトレーニング
  09(水):休み
  10(木):ラ ン:10,1km(1時間01分)
  11(金):スイム:2,0km
  12(土):バイク:1時間45分(ローラー台)
  13(日):バイク:109km(4時間29分)
                   〖腰痛・膝痛 さいたま市北区,ふく山接骨院,福山眞弘〗