3歳のグレーな娘・律と、0歳の息子・樹を育てています。
【律(りつ)】
1歳半健診で引っかかってから親子で迷走中。
保育園の加配有り、半年に1回の発達相談有り、受給者証や療育は無しの、グレーオブグレーな娘です。
【樹(いつき)】
2023年10月誕生。今の所は定型発達?
詳しくはこちらをお読みください。
3月末に卒園式がありました。
(厳密には卒園ではなく転園ですが、卒園式という名称でした。)
職場(支援学校)の卒業式は何度も出た事がありますが、自分の子どもの卒園式に出るのは初めてなのでドキドキ。
涙もろさには自信がある私。
職場の卒業式では、あまり関わりの無い学年でも涙を流して泣くタイプです。
自分の子どもの卒園式なんて、もう大泣きでどうしようかと思っていたら…
全然泣けませんでした
式自体はものすごく良かったです。
卒業証書の授与や劇の出し物や合唱等、十数名の小規模園とは思えない程の本格的な式で、感動する場面がたくさんありました。
なのに、なぜ泣けないのか。
理由は一つ。
自分の子がちゃんと参加できるか心配で仕方がないからです
割と最初の方に卒業証書の授与があったのですが、残念ながら娘はまともに参加できませんでした。
律の真後ろに私が座っていたので常に会話ができる距離にいたのですが、
自分の番が近づくに連れて
「やだ。私できない。」
「眠くなっちゃった…。」
不安ワードが続出。
「ママも一緒に行くよ。」と言っても「やだ。寝る。」と寝る真似。
いよいよ自分の名前が呼ばれると「ヤダーーー!」と叫んで逃げようとしていました
仕方なく私が抱っこして、証書の受け取りも先生に渡すのも全て私がやりました。
できなかったのはうちの子だけ。
2歳児クラスの子が全員1人でできたのはもちろん、1歳児クラスの転園組さんも、ママと手をつないだらきちんと先生の前まで行けました。
不安になりやすい性質が前からあった娘。
予想はしていたものの、みんなと同じ様にできない事に必要以上に落ち込んでしまいました。
ところが!
そのまま「できないモード」が続くかと思っていたら、思いの外、劇の出し物の準備で気持ちが切り替わりました。
いつもの先生や友達とおしゃべりしながら衣装を着る事で、明るい顔つきになっていく娘。
「え!めっちゃ切り替えできてるやん。」と喜んだのも束の間。
あっという間に調子が上がりすぎる娘。
劇の中で、1人ずつ自分の好きな席を選んで座って行く場面がありました。
最初の方で席を選んで座っていた娘。
お気に入りのリュウ君(仮名)の番になると
「リュウ君、ここ座ってー!」
自分の隣りを指さして大声で呼んでいました
リュウ君は一瞬迷ったものの、別の席を選んでいました。笑
クスクス笑い声が上がり、母としてかなり恥ずかしかったです
※余談ですが、娘のお気に入りがバボちゃん(仮名・女子)からリュウ君(男子)に今年に入ってから変わりました。
リュウ君、かなりビジュの良い子でクールな雰囲気もあって、娘が夢中になる気持ちが分かります。笑
残念ながら4月からは別の園だけど、また素敵な出会いがあると良いね…。
話は元に戻り…。
リュウ君が別の席に座った後、ちょっと不機嫌な表情になっていた娘。
私が心の中で思っていた事はただ一つ。
「いらん事言うなよ…。
○○ちゃんはヤダとか意地悪な事言うなよ…!」
私の願い(怨念?)が通じたのか、余計な発言は無く無事に劇が終わり、ホッとしました。
最後は全員の歌。
歌うかなー?どうかなー?と思いながら見守っていると、歌ったり黙ったり気まぐれな娘。
覚えている歌詞と覚えていない歌詞がバレバレで面白かったです。笑
気付いたら閉式になり唖然。
一度もウルウルしていない…
娘がきちんと式に参加できるか?
お友達に余計な事を言ったりしたりしないか?
↑にプラスして、旦那が抱っこしてる樹が突然泣き始めないか?
そんな事ばかり気になって、感動するポイントで泣く余裕はありませんでした
職場の卒業式であんなに泣けたのは、
○自分が卒業学年じゃなくて大きな仕事も無い時→純粋に子ども達の成長や頑張りと、担任の先生達のこれまでの努力に感動して泣ける。
○自分が卒業学年の時→式の途中は緊張しているが、無事に終わった後に達成感ともう会えない寂しさが一気に来てボロボロ泣ける。
という理由から、式に参加する度に大泣きしていた様です。
保護者の場合は全然違うんだなと実感しました。
保護者としての参加でも、子どもがすっかり落ち着いている場合は純粋な気持ちで感動できるのかもしれません。
「子どもの卒園式で泣く」が、夢の一つになりました。笑
式の後は先生とお話したり写真を撮ったり。
小規模園なので、すぐに順番が回ってきてスムーズでした。
帰るのも早かったです。笑
卒園式の後は家族で外食しました。
良い1日となりました
この保育園で過ごした期間はたった1年だけ。
それでも、初めて通った保育園がこの園で本当に良かったと思っています。
娘が大きく成長した事、先生方がいつも優しく笑顔で接してくださった事。
嬉しい事、感謝している事はたくさんありますが、一番嬉しかったのは娘の友達(バボちゃん)のある言葉です。
それはいつもの様に娘を迎えに行った日、帰る娘にバボちゃんがかけてくれた言葉でした。
「りっちゃん、明日も絶対来てな!一緒に遊ぶから絶対来てなー!」
律はなんて事なく、「バボちゃんまたねー!」なんて手を振っていましたが、私はあまりに嬉しくて涙が出そうになりました。
お友達に「明日も絶対来て」なんて言われた事、多分私はありません。
発達ゆっくりの壁を越えて仲の良いお友達ができた。
保育園に行く素敵な理由ができた。
そんな事から、嬉しくてたまりませんでした。
新しい園に対して大きな不安はありますが、きっと律なら大丈夫!…と思いたいです。
この保育園の様に、素敵な出会いがたくさんありますように