2歳4ヶ月のグレーな娘・律を育てています。
一歳半健診で引っかかり「2歳まで様子見」、2歳になってからの心理士さんとの面談で、更に様子見になりました。
詳しくはこちらをお読みください。
「子育て365日」という本を読みました!
書店の子育て本コーナーに平積みされていたので、見た事ある方も多いかもしれません。
作者は親野智可等さん、ダイヤモンド社出版の本です。
作者さんの名前を見た時に、「え、本名?」と驚きましたが、普通にペンネームでした。笑
とても読みやすい本で、1ページに1つ、心に響く言葉とその解説が載っています。
赤ちゃんから思春期の子どもの子育てまで、優しく包み込んでくれるようなアドバイスがたくさん載っていて、ページをめくる手が止まりませんでした。
特に印象的だった言葉は…(そのまま書くと著作権に触れそうなので、ニュアンスが伝わるようにあえてうろ覚えで書きますね)
「子どもが安心してイヤイヤできるのは、あなたの事を信頼しているから。」
「ダラダラできる子は、休み方を知っている子」
「子どもは、あなたを親にするという最大のプレゼントを既にくれている。」
特に最後の言葉は、時々思い出して大事にしておきたい感覚だと思っています。
妊娠が分かった時、母子手帳をもらった時、分娩台の上で娘に会えた時。
「そこにいてくれる事」が嬉しくてたまらなかった娘への思いが、一緒にいることが当たり前になるにつれて、薄れてきているように感じます。
娘に対して、「こうなってほしい。」「もっとこうしてほしい。」という思いはたくさんありますが、私を母にしてくれた事への感謝を忘れずに、穏やかな気持ちで接することができたら良いなと思います。
そんな訳で、とても素敵な本に出会えて喜んでいた私ですが。
最後まで読み進める内に、この本に書かれている内容のいくつかは「健常児」にしか当てはまらないのでは?と感じるようになりました。
それは、「子どもの思うようにさせて大丈夫」「親が必死に教えなくても、子どもは勝手に学んでいく」というような内容の部分についてです。
確かに、何の障害も無い「普通の」子どもであれば、マナーや学校の勉強等は、親が細かく言うよりも本人の自主性を尊重して「自分からするのを待つ(もしくは、本人がやりたくなるようにさり気なく仕向ける)」方が、伸びていくような気がします。
でも、それは「親の感覚と子どもの感覚がある程度共通している事」が大前提ではないでしょうか。
支援学校で働いていた経験や、娘のグレーな部分を見ていると、必ずしも「本人の自主性を尊重する」だけでは社会に必要な能力は身に付かないのではないかと思います。
手とり足とり手順を作って繰り返し練習して、ようやく身に付く力もたくさんあるはずです。
もちろん、障害の有無に関係なく、「親や先生にさせられている」気持ちでは中々身につかないので、本人が「やりたい」と思える様に工夫しなければなりませんが💦
「子どもが自らやりたくなる様に工夫する」のも親や教員の努力であって、放っておくだけでは「まだできない。」「問題行動が治らない。」状態が続いて行くと思うんです。
例外として、教えたい事が身につく発達年齢まで「待つ」という方法はあると思いますが、成長を待っている間にも、他の習慣を身に付けるために試行錯誤の日々を送ることになるはずです。
…という訳で。
ひねくれ者の私は、「何の障害も無い子は放っておいても自分から周りを見て気付いて成長してくれるなんて楽で良いなぁ。」と、ちょっと憂鬱な気持ちになってしまうのでした
こういう部分を含めて、発達に偏りのある子どもに関しては、本人だけでなく親のケアも必要な場合が多いんでしょうね。
愚痴で終わってしまいましたが
本自体はとても良いです。オススメです!