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昨週、今週と、北杜市の子育て・教育環境に関係する二つの審議会が開かれたので、傍聴してきました。
一つは、第1回北杜市ほくと子ども育成戦略会議。もう一つは、第7回北杜市立小中学校適正規模等審議会です。
 ほくと子ども育成戦略会議は、子育て世代を始めとする人口増加につなげる取り組みについて、従来の発想に囚われない意見を聴き取り、総合計画等に反映させる目的で開かれました。
 移住者を含めた若い世代や女性の委員も多く、初回から活発なやり取りがされました。
 今後の展開が楽しみです。
小中学校適正規模等審議会の方はもう幾度目かの傍聴です。今回は5月から6月にかけて各町で開かれたワークショップの結果について報告があり、それについての意見が委員からありました。
 統廃合をめぐっては、現状維持、小中学校統合、中学校統廃合の三つの選択肢が現在示されています。
 ワークショップを見学した委員からは、「各選択肢の問題点をカバーする方法が語られていなかった。」
 「学校単位の部活動運営について今回は切り離すはずだったが、それを根拠にした統合案が話されていた。」
 「財政問題に寄った資料になっていた。」「この問題を学校や子どもだけに負わせてはいけない。」と言った意見が出ました。
 とくに、「北杜市の教育、学校ビジョンと学校統廃合との関係が分からない。」という意見が複数出ていました。これは、以前からずっと出続けている疑問・意見ですが、未だに答えられないままきています。
 北杜市の教育、学校ビジョンは北杜市のまちづくりビジョンと深く関係します。それですから、統廃合については、今年度から始まる北杜市総合計画審議会の議論とも関わらせながら、検討する必要があると思います。
 教育は地域づくりの根幹ですし、学校の存続は地域の存続とも直結します。
 北杜市は子育て・現役世代の移住・定住を促進しようとしています。子育て世代が定住において重視することの一つが教育です。魅力的な学校や教育がない場所に、子どもを連れて住みたいとは思いません。
 委員からは、「ワークショップの資料の量が多く、1回では消化しきれない。もっと回数をかけた方がいい。」とか、「この議論について、まだ多くの保護者が知らないので、情報発信を活発にするべきだ。」といった意見も出されていました。
 拙速は誤りのもと、ましてや子育て、教育です。
 あとから後悔することのないように、熟議を尽くしていただきたいと思います。