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今月15日に北杜市長選挙があります。それに関わって市内を歩いていると、「投票したい候補者がいない。」「誰に投票したらいいか分からない。」といった」声を少なからず聞きます。

 そう言われた時わたしは、「実現しそうな結果の中、『そういう結果になったら嫌だなあ』とあなたが思う結果を避けることのできるような投票行動をしてください。」と答えています。

 それでは市民として、今度の北杜市長選挙における最も避けたい結果は何でしょう?それは、故・白倉前市長のもとで北杜市が誕生して以来、連綿と続く利益誘導型の利権政治の継続です。この「白倉政治」を終わらせ、北杜市政に新しい市政の流れを誕生させない限り、北杜市の未来はない、とわたしは考えています。

 そのようにして今度の市長候補者を見たとき、渡辺候補は白倉前市長の後継として市長になった人であり、大柴候補は故・白倉前市長の後援会や白倉一族が支援する白倉直系の人です。

 昨年4月の県議選で歩いていた時、わたしは政治家としての大柴氏の実態を一つ経験しました。とある人に案内されて、篠原真清氏の後援会幹部のお宅に伺った時のことです。わたしに対する支持を彼に求めましたら「今年の2月に、それまで県にいくら頼んでもされなかった家の農地の圃場整備を大柴邦彦県議が県に掛け合ってしてくれた。申し訳ないが今回は大柴さんを応援するので、依頼を受けることはできない。」と言われました。まさに選挙を前にした利益誘導の実態を見た経験でした。これは渡辺現市長が選挙の前に8万円の公金を有権者に配ろうとしたのと同じ構図です。

 「国・県との連携」をうたい文句にしながら、大柴候補はこうした利権政治を市長になってさらに行おうとしています。このような政治を断たない限り、北杜市に市民政治は育たないでしょう。


 現在、選挙は最終盤にさしかかり、事実上かみむら英司と大柴邦彦と渡辺英子の三つ巴の情勢です。大柴や渡辺を勝利させて利益誘導型の旧来の政治の継続を許すのか、それとも上村(・飛矢﨑)を勝利させて自立した地方自治体を目指すのか、北杜市の命運が11月15日の投票によって決まります。わたしは上村英司氏を応援していますが、彼が必ずしも最善の候補者であるとは限らないかもしれません。しかし現在必要なことは、「白倉政治」とは別れた新しい政治の流れを北杜市政に誕生させるために協力することです。そのために、わたしたちは自分の投票行動がどのような結果に結びつくだろうか、ということまで考えて投票しなければなりません。自分の心情とは別に、大柴市政や渡辺市政を結果してしまう投票行為は棄権・白票を含めてこの場合全て間違った選択になります。

 みずからの投票行為がもたらす結果まで考えてする行為が政治的に責任ある行為です。そのことを考える時、わたしは現状において投票する先は上村候補しかいない、と判断します。

 どうぞ皆様の尊い一票を上村市長候補に投じていただきますことを心からお願い致します。

                                     ひやざき雅也