1年で一番寒い季節ですが、今年は暖かいですね。
  先日は北杜市長坂町の日野春にある「ひなたぼっこ」にいってきました。


  「ひなたぼっこ」とは、不登校の子どもたちとその親御さんの居場所です。自分が自分でいられる場所、みんなが自由に心を開ける場所、誰もが気軽に立ち寄り癒される空間を目指して2009年に出発させたそうです。
  代表の西岡美紀恵さんは高校の数学教員を勤められた後、八ヶ岳南麓に移り住まわれ、「ひなたぼっこ」を開設されました。


  「学校にいけない子どもにとって、学校以外の選択肢がない今の社会は、本当にきついものがあると思います。みんないっているのになんでいけないんだろう、と自分を責め、その苦しさに押し潰されそうになっている子どもたちがたくさんいます。」
  西岡さんはそのように話されましたが、子どもたちの生きづらさの根っこには、違いを認めない今の社会の窮屈さがあるのでしょう。
  そういう社会は大人にとっても生きづらい社会です。お話を伺っていて、不登校の子どもたちは今の社会の問題を教えてくれているようにも思えました。西岡さんは、「不登校は子ども個人の問題ではなく、子育ての仕方の問題でもなく、学校・社会が考えなければならない問題だ」と話されていました。本当にその通りだと思います。
  しかし聞いたところによれば、「ひなたぼっこ」の運営は大変厳しいということです。その活動が現在の学校制度に生じた問題を引き受けているものであるなら、公的援助の道も探られて然るべきだと思いました。
  事実、2016年には、多様な学びを保障する法整備として、「教育機会確保法」も成立しています。
  わたし自身も、子どもたちが生きやすい環境になるために地域の人たち、団体、行政の連携を図れるような活動をしていきたい、と強く思わされた訪問でした。