痩せるべきか太るべきか?それが問題だが・・・和田秀樹 やっぱり<小太り>が長生きだった?を読んで | hiyamizutosiyoriのブログ

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 小太りの方が長生きする。病的でない限り、コレストロールは高い方が長生きするという研究成果が出ていることは、だいぶ前から知っているが、

 

 先日、図書館で借りた、長寿の為の食の有り方についての、某有名医師の最近出版された本を読んでいると、

 

 日本人の著名なセンテナリアン(百寿者)の名をあげて、彼らがいずれも、腹7分目であり、

 

 また、サルなどの実験動物の場合、カロリー制限をした方が、若々しく長生きする結果が出たことを根拠に、

 

 長寿遺伝子の活性化させる、小食を勧めている。

 

 で、小食すれば、痩せ型になるのが当然だと思うので、伝統的なやせ型長命説側のものだと思う。

 

 そうすると、上記、動物実験結果は、日米の人間にかかる調査結果と相容れないのではないか。

 

また、日本人の著名なセンテナリアンの例は、まさに例外でしかないということになるのではないか。

 

それとも、痩せることにより、長寿遺伝子が活性化していても、同時に、疾病等に対する抵抗力の低下よる死亡増の可能性が存在するから、単純に、やせ型の方が長命になるとは言えないのかもしれない。

 

 私とすれば、食いたいものも食わずに、常に飢えて長生きするという説より、小太りになる程度の“飽食”を楽しむ方が長命になる可能性が高いという「調査結果」に基づく説に魅力を感じるのだが(笑)

 

 

(元記事)

和田秀樹 やっぱり適正体重より<小太り>が長生きだった?日本に残存する「痩せ信仰」「食べないダイエット」が女性に命の危機をもたらす

60歳から女性はもっとやりたい放題

婦人公論.JP  2024年06月11日

和田秀樹 精神科医

https://fujinkoron.jp/articles/-/12441

 

厚生労働省の「令和4年国民生活基礎調査」によると、同居家族の介護をする人のうち約3割が60代だそうです。そのようななか、高齢者専門の精神科医である和田秀樹先生は「本来、60歳からは<やりたい放題>の人生の始めどきである」と話します。そこで今回は、和田先生の新刊『60歳から女性はもっとやりたい放題』から、第2の人生を「やりたい放題」生きていくためのアドバイスを一部ご紹介します。

 

小太りくらいがもっとも長生きできる

「自分は太りすぎているから健康のためにもっと痩せなくてはいけない」という方はとても多いのですが、本当に痩せる必要がある人は実はごく一部です。

 

肥満度を示す指標にBMI(ボディマス指数/ Body Mass Index)というものがありますが、これは「体重(kg)÷身長(m)の2乗」で導き出されます。

 

<『60歳から女性はもっとやりたい放題』より>

WHO(世界保健機関)と日本肥満学会の判定基準では、このBMIが18.5〜25未満が普通体重とされ、BMI22が適正体重とされています。

 

例えば、身長が160cmの方であれば、47.3kg〜64kg(未満)が普通体重で、適正体重は56.3kgということになります。

 

逆に言うと160cmで64kg以上の人は「肥満」とされるので、このあたりの体重の人は「ダイエットしなければ!」という危機感を抱いているかもしれません。

 

中には医者からも「体重を落とすように」と指導されているケースもあるかと思います。

 

ところが、2006年にアメリカで行われた調査でも、2009年に日本で発表された研究結果でも、統計的にもっとも長生きするという結果が出たのは、WHO(世界保健機関)では「前肥満」、日本肥満学会の判定基準では「肥満(1度)」とされるBMIが25〜30(厳密にはアメリカの調査では25〜29.9)の人たちでした。

 

身長が160cmなら64kg〜76.8kg(未満)です。

 

つまり、日本人の感覚からすると見た目には小太りに映るくらいの人たちが、もっとも長生きする傾向があることがわかったのです。

 

太りすぎより痩せすぎのほうがリスクは高い

だから「自分は太りすぎだ」と思っていても、BMIが30未満であるなら「健康のためにも痩せなければ」という強迫観念に駆られる必要はありません。

 

年齢とともに代謝は落ちる傾向にあるので、同じように食べていても太りやすくなるのは自然の成り行きで、しかも統計的にはぽっちゃり体形のほうが長生きできることが実証されているのですから、痩せることにこだわらなくてもいいのです。

 

高齢者の場合、むしろ心配なのは、BMIが18.5未満、身長が160cmなら体重が47.3kgに届かない人です。

 

先ほどの日本の研究結果では、そのような「痩せ気味」の人がもっとも平均余命(40歳時点)が短いという結果が出ていて、アメリカの調査では「痩せ気味」の人の死亡率(一定期間に死亡する人の割合)は「太り気味」の人の2.5倍という結果が出ています。

 

日本女性の「痩せ信仰」

日本の女性は長きにわたり、「痩せていることが美しい」という「痩せ信仰」にとらわれすぎていて、多くの女性にとってダイエットは当たり前の習慣になっています。

 

海外ではそのような「痩せ信仰」に警鐘を鳴らすべく、痩せすぎのモデルを規制する動きが広まっていますが、日本ではまだそのような気配はありません。

 

だからいまだに多くの女性は食べたいものを我慢して、少しでも痩せようと頑張ってしまうのです。

 

近年不妊に悩む女性が増え続けているのも、若い頃から無理なダイエットを続けているせいで、栄養不足が常態化しているのが原因ではないかという声もあります。

 

それでも若い頃なら体力があるので、多少栄養が足りていないとしても、拒食症のような極端な場合でなければなんとかやっていけるのかもしれません。

 

高齢者の「食べないダイエット」は命を縮める

ただし、栄養不足による体へのダメージは年齢を重ねるほどに大きくなります。

 

つまり、「痩せ気味」の人の寿命が短くなるのも、痩せていること自体に問題があるというよりも、痩せようとするあまり十分な栄養が摂れていないことに原因があるのではないでしょうか。

 

もちろん十分な栄養が摂れていないことによる、肌や髪の艶がなくなるとか、シワが増えてやつれた印象になるといった美容面での問題も、高齢になるほどより顕著になります。

 

また、食は人間にとってかなり大事な楽しみなので、それを制限することはかなりのストレスを伴います。

 

そもそも過食もストレスが原因なので、無理なダイエットをすれば、かえって太りやすくなるという面もあるのです。

 

つまり、60歳以降の女性の場合は特に、無理して痩せたところでいいことなど何もありません。

 

少なくとも「食べない」ダイエットは厳禁だと考えてください。

 

※本稿は、『60歳から女性はもっとやりたい放題』(扶桑社)の一部を再編集したものです。

 

『60歳から女性はもっとやりたい放題』(著:和田秀樹/扶桑社)

 

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60歳から女性はもっとやりたい放題

作者:和田秀樹

出版社:扶桑社

発売日:2024/4/24

出典=『60歳から女性はもっとやりたい放題』(著:和田秀樹/扶桑社)

 

和田秀樹 精神科医

1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学学校国際フェローを経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。立命館大学生命科学部特任教授。高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたって、高齢者医療の現場に携わっている。主な著書に『年代別 医学的に正しい生き方』(講談社)、『六十代と七十代 心と体の整え方』(バジリコ)、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社)、『80歳の壁』(幻冬舎新書)、『心が老いない生き方 - 年齢呪縛をふりほどけ! -』(ワニブックスPLUS新書)など。