「辛い」と言えなかった | シャーマン通信

シャーマン通信

2012年~大型犬の保護活動&取材インタビューライターとして活動開始。
2016年12月シャーマンとして立ち、現在に至る。

魂の羅針盤となる神様からのシャーマン通信
など、日々感じたことをお伝えします。
ときどき「チャコままの保護わんレポート」記事もシェア

12月13日に、保護犬活動でのオフ会を開催しました。



わたしは、ライフワークで捨て犬の保護活動をしています。

主に、大型犬のラブラドール種を保護して

新しい飼い主さん(里親さん)とのご縁を繋いでいます。



集まってくれた犬たちは、ラブラドールばかり15頭!

(一頭イングリッシュセッターの寿寿ちゃんが混じっています (笑))


うち、半分が捨てられた犬。いわゆる保護犬たち。

殺処分を免れ、里親さんを見つけられた幸運な犬たちです。



オフ会の様子はこちら↓のブログからどうぞ。


http://ameblo.jp/ilovewans/entry-11964828121.html


http://ameblo.jp/ilovewans/entry-11965027971.html




わたしの愛犬チャコちゃんも、ビータヌママに保護された犬。

わたしの家にきて、3年半が経ちます。

そのご縁がきっかけで、保護活動を始めました。



保護した時から老犬(推定9歳)のチャコは、

今は12歳ということになってる。

本当の年はわからない。



この写真は、オフ会のときに

フォトグラファーの石川萌美さんに撮影していただきました。



口元になにか出来ているでしょう。

チャコは病気にかかっています。

今は、足腰も弱くなってしまい、自力で立つことが困難になってきました。


いつか来るとおもっていた「介護生活」が始まりました。


わたしは、少しでもチャコのそばにいたくて

家に引きこもるようになりました。




チャコは、一年前から口に腫瘍ができ始め、

春からはカラダのあちこちに、腫瘍が見られるようになりました。


病名は「皮膚型リンパ腫」。

わかりやすく言いうと、皮膚のガンです。

とても珍しい病気らしく、あまり症例がないそうです。



チャコは高齢ということもあり、手術も積極的な治療も

するのはやめることにしました。


わたしは今まで通り、

家で家族と一緒にゆっくり暮らすことを選びました。



今は、ステロイドという薬をのんで、痛みと症状を緩和する治療をしています。

もう、薬も効かなくなりました。


でもね、一時的だけれど、薬は劇的に効いたんです。

初めて薬を飲んで5日後に、腫瘍が消えたのです。



わたしは、嬉しかった。



でも、医者は「治ったわけではないですからね。

勘違いしないでください」


と、言ってくれました。


わかっています。わかっていますとも。



わたしは、保護活動をしているんです。


これまで仲間の犬や保護犬たちが何頭も、何頭も

ガンで亡くなっているのを見たり聞いたりしています。


足腰が弱くなって、食べられなくなって

死んでいく子をたくさん見てきています。

(ラブラドールは、ガンで亡くなる子が多いです)



だから、チャコとあとどれくらい一緒にいられるか

そんなこと、言われなくてもわかっていますとも。



わかっていますとも。

わかっていますとも。

わかっていますとも。


わかって・・・い・・・る。


でも、本当はわかりたくない。

ずっとわたしと一緒にいるんだ!

チャコはわたしのそばにいるんだ!永遠に・・・




言いたくない。

伝えたくない。

書きたくない。


チャコのこと、書けない。


自分が辛いと感じていることを、書きたくない。


だから、なるべく言わないでおこうと

書かないでいたら

自分の心の中から、言葉が出なくなってしまい

心が空っぽになってしまいました。



どうやら、自分の感情に蓋をしてしまったようで

何も感じなくなって、考えられなくなってしまったようです。


そんなことにも気がつかず、今日まで過ごしていました。



それでも、なんとか言葉を絞り出してみたりするんだけど

上手く自分のいいたいことが書けなかったり

伝えられなかったり。


そうして、どんどん保護犬ブログも、自分のブログも

フェイスブックさえも、書けなくなってしまいました。




そんなとき

石川さんの撮ってくれた写真をみて

わたしは、ようやく抑えていた気持ちが溶けて

涙が溢れてきました。



わたしはとても辛かった。


大切なチャコがいなくなることを考えたくなくて

思考停止になっていたんだと気がつきました。



辛いって言っていいんだと、自分に言いました。

でも、まだ上手く言えません。



チャコは、今日も生きています。

ガツガツとご飯をたべて、よろよろと歩きます。

自分で排泄もできます。

でも、一人きりにされると一生懸命に吠えます。


「ひとりにしないで。置いて行かないで」

と、言っているように聞こえます。



わたしは、まだしばらく引きこもります。

チャコのそばにいることにします。



毎日辛いです。

辛いけれど、一緒にいられることは幸せです。


あと少し。

あと少し。

あと少し。

残された時間、チャコと一緒にいます。