5月23日に厚生労働省エイズ動向委員会より、2011年の第1四半期(1月~3月)のエイズ動向報告が出されました。
その報告によると、新規のHIV感染者は243人で、前年同時期よりも16人増えています。
また、新規エイズ患者は117人で、こちらも前年同時期よりも23人増えています。依然として日本ではHIV感染者が増えて続けているのですね。
感染ルートとしては、これまで同様男性の同性間性的接触が最も多い感染ルートとなっています。
新規HIV感染者の68%、新規エイズ患者の58%が男性の同性間性的接触によるものです。
一方、年代別の分布を見ると、新規HIV感染者では20代、30代の男性が多く、エイズ患者では30代、40代、そして50歳以上が多くなっています。
注目すべきは、50歳以上の新規HIV感染者、エイズ患者が多いことです。HIVやエイズは決して若者だけの感染症ではないことを示しています。
しかも、いきなりエイズの発症率を見ると、30代⇒30%、40代⇒48%、50歳以上⇒50%となっており、年齢層が高くなるほどいきなりエイズの発症率も高くなっています。
中高齢者の方が、「まさか自分が・・・」と思う人が多かったり、世間体を気にしてHIV検査を受けないことが多いのではないでしょうか。
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