『子どもが減って何が悪いか!』という根源的な問い直しをもういちど?
かつて、社会学者の赤川学(55歳)(あかがわ まなぶ)(東京大学教授)は、いまから19年前の2004年に『子どもが減って何が悪いか!』で、男女共同参画社会の実現が少子化の問題を解決するという当時の主流フェミニストの言説を批判した。 しかし、この時も、根源的に「子どもが減って何が悪いか!」「少子化・人口減はなぜ国家・国民的に悪(≒国賊)なのか?」というラディカルな問いかけをしていたわけではない。 赤川は、5、6年前には、『これが答えだ!少子化問題』(ちくま新書、2017年)、『少子化問題の社会学』(弘文堂, 2018年)を出して、「少子化問題」という枠組みに準拠した議論をしている。 数年前、「生まれてこなければよかった」、「自殺の自由」、「死刑囚に自殺の自由を」などといった、言説が浮上してきたが、いまや「少子化・人口減の何が誰に都合が悪いのか?」「少子化・人口減はほんとうに不正義なのか!」という素直な問いかけが必要に思えてならない。 そうでないと、「多産」「人口増」という賭け金による賭け事は、思いもよらぬ「富国強防衛」路線に吸い取られてゆく運命の途上にあるかも知れないとも考えてしまうからだ。 小生の不見識で、すでにそうした論評があるのなら、その答えの糸口を議論している方がいて、本を書いているのだったら、その本を紹介してほしい。 そこで一句。 子の産めぬ女を棄てる小正月 ひうち