名建築シリーズ281
東京都美術館
往訪日:2025年5月11日
所在地:東京都台東区上野公園8-36
開館:9時30分~17時30分(第1・第3月曜休館)
入館:無料(展示は企画毎に異なる)
アクセス:JR上野駅から7分
駐車場:なし
■設計:前川國男建築設計事務所
■施工:大林組
■竣工:1975年
《何回来ただろう》
GW明け最初の街歩きは東京都美術館。過去幾度も往訪しているので今更感もあるが、なおざりにできない建築のひとつでもあり、改めて建築目線で見てみることにした。
「いまさらか」![]()
陽気というには既に蒸し暑い。そんな一日だった。
「年々加速している気がすゆ」![]()
夏場の開場待ちはできなくなるかもね。
(「京」の字がちょっと変)
なお当館は二代目。初代は東京府美術館で設計は岡田信一郎が担当した。6本のオーダーが陸屋根をささえる新古典主義的な優美かつ端正な建築だったが、老朽化と手狭感が問題になり、戦後建て替えに至った。それが今の美術館である。
設計は前川國男(1905-1986)。コントラストの効いたベンガラ色と黒褐色をみれば誰もが判る。前川は既に70歳。最初のパースはどうか判らないが、さすがにこれも弟子の仕事ではないだろうか。
エスプラナードを進んで一段くだると正面に中央棟。左に公募棟。右に企画棟が並ぶ。特別展示はこの公募棟で開催されているね。入館だけならば無料。建築ツアー(奇数月の第三土曜)も開催されている。
ここもはつり加工。
それでは入館。
おなじみのアーチ式天井。
福岡市美術館と違ってリング式の照明。
ベンチもコルビュジエカラー。
壁も。
こんな感じで。
ホワイエの低い天井も特徴。
埼玉会館(1966年)あたりからかな。この傾向。
でも階段部はちょっぴりブルータリスティックで好きなポイント。
こういうトライアングル式の階段は他の前川建築では見たことがない。
二階ラウンジ室
二階ホワイエ
一階ホワイエ
個として観察すれば観るべきポイントはあるのだが、(特に後期作品は)マイナーチェンジの連続という感じがあって、複数の作例を比較してしまうと没個性的な印象になってしまう。ついでに野外彫刻にも触れておこう。
五十嵐晴夫《メビウスの立方体》(1978)
第6回現代彫刻展出品作。一種の騙し絵的な彫刻。
観る角度で印象がガラリと変わる。「視る」という行為の不確かさを感じさせる。
鈴木久雄《P3824 M君までの距離》(1972)
第32回行動美術展出展作。鈴木久雄(1946-)は静岡生まれで武蔵野美大で彫刻を学んでいる。母校で教鞭をとりつつ、海外でも広く活動していたらしい。寝そべって片手をあげた男性のようにみえるが、タイトルの意味が知りたい。
保田春彦《堰のみえる遠景》(1975)
美術館屋外彫刻でおなじみ保田春彦。
堀内正和《三つの立方体 A》(1980)
こちらもおなじみの堀内正和。
堀内正和《三本の直方体 B》(1978)
なんか福岡市美術館のデジャヴだな。
井上武吉《my sky hole 85-2 光と影》(1985)
そしていよいよ井上武吉の球に接近。
「どっかで見たことあゆかも」![]()
箱根彫刻の森や芹ヶ谷公園とかね。
いつものように覗いてみる。何もないと思うでしょ。でもなにかあるのよ。井上の彫刻は見る側のイマジネーションを問うね。
(アート篇につづく)
ご訪問ありがとうございました。






































































































































































































































