サルヒツの酒飲みライフ♪【第253回】
而今 純米吟醸 千本錦 生
製造年月:2024年1月
生産者:木屋正酒造㈱
所在地:三重県名張市
タイプ:純米吟醸 生酒
使用米:広島県産千本錦100%
精米歩合:55%
アルコール:15.5度
杜氏:大西唯克氏
販売価格:1,900円(税別)
※特約店・季節限定販売品
※味覚の表現は飽くまで個人的なものです
ひつぞうです。今夜の酒は而今。遂に七本目。今回は千本錦で醸した寒仕込みの生酒です。やっぱり火入れよりも生酒ですよね。以下、テイスティングメモです。(3月3日賞味)
★ ★ ★
ということで我が家の而今祭りもここまでだろう。2023BYの生酒は広島県が誇る千本錦仕込み。表ラベルは既に春を思わせるペールサーモンピンク。いつもながらの木屋正酒造の色使いに惚れ惚れ。
抽選に当たり、速攻で我が家にお招きしたが、そこは二重生活の弱み。既に三月になっていた。
「大丈夫なんじゃね」 気にし過ぎ
まあ蔵出し後ひと月くらいはポテンシャル維持できるっていうし。
「鍋にすゆ」
え。
而今さまだし、刺身とか繊細な料理とかにしないの?
「鍋にすゆ」 武士に二言はにゃい
これがほんとの鍋奉行である。とりあえずついじゃおうか。
見た目極極わずかな泡つきだけど満足できるシュワシュワ感。なによりも新酒らしい苦味が設計に準じた手間と暇を感じさせる。続いて味。華やかなフローラルな香り。ライチや洋梨を思わせる果実と、芳醇な酒本来の力強い旨味の交歓。余韻は長くいつまでも味蕾を弄んでくれそうだが、ある時スッとキレる。
「もっとくれ!」
料理と一緒に飲もうよ。(最近二本開けの悪いクセが再発しているサルだった)
「じゃこれでも食べて」
なにこれ。
宮城の味噌うすあげ
薄揚げじゃん。
「ちゃんとしたコダワリのツマミだよ」 喰うてみぃ
ん。旨いねこれ。宮城味噌が挟んである。
「鶏胸肉と菜花のサラダも付けた」
これだけ? ←毎回三品以上あること前提にした悪い食習慣ができている
「だから鍋だよ」
そうでした。
白湯スープで作るおサル特製湯豆腐。
「好いお出汁がとれた♪」 ヘルシーだし
火がある程度回ったところで、絹ごし、白葱、縮みホウレン草、豚バラ肉を投じる。
完成!可能であれば山形の雪中軟白ネギなどを使うと旨さ倍増だ。
「キモは丁寧に白湯スープ作ることだよ」
やはり鍋奉行。譲らない処は譲らない。
旨い酒は料理を選ばない。寒い夜には鍋。季節は間もなく春を迎えようとしていた。
(おわり)
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