サルヒツの酒飲みライフ♪【第243回】
睡龍 純米 しぼりたて無濾過生
製造年月:2023年12月
生産者:㈱久保本家酒造
所在地:奈良県宇陀市
タイプ:純米酒 無濾過生酒
使用米:五百万石100%
精米歩合:65%
アルコール:15度
杜氏:加藤克則氏
販売価格:1,300円(税別)
※特約店販売・季節限定品
※味覚の表現は飽くまで個人的なものです
ひつぞうです。今回は今年の干支に相応しい睡龍。造り手は奈良県宇陀市の久保本家酒造で、純米生酛造り&熟成酒のイメージがあります。その看板銘柄から、敢えて無濾過生純米酒のしぼりたてを頂きました。以下、テイスティングメモです。(1月20日賞味)
★ ★ ★
睡龍はとある焼き肉店で初めて飲んだ。生酛のイメージとは少し違ってスッキリ飲みやすい。いずれ熟成タイプとしぼりたての両方を飲んでやろう。そう思った。創業は1702(元禄15)年。三百年以上の歴史を誇る老舗中の老舗。長らく初霞のブランドで人気だったが、高品質化の波に乗るべく、設備も気合も一新。2004年に初リリースしたそうだ。
眠龍とは“長い眠りから覚めて昇り立つ龍”を意味するそうだ。なるほど。熟成酒らしい命名だ。表ラベル(と云うのが相応しいのか判らないが)も、天を逆巻く龍そのもの。一度見れば忘れられない。
しぼりたて無濾過生酒は年一回の貴重なリリース。それがわずか1,300円!良心的すぎるにもほどがある。
「酒代も塵ツモだからのー」
プラの内キャップが開けづらいのが最大の関門だった…。早速ついでみよう。
こうしてみると“水龍”のダブルミーニングかもしれないね。
「さてお味は?」
まず香り。当然といえば当然かもしれないが硬く閉じた感じ。逆に舌ざわりは搾りたてながら、とろみというのかコクというのか手応え十分。キレもいい。アルコールのドライな印象だけ残して。
という感じなので花冷えで飲むよりも、敢えて搾りたてを燗につけるのもひとつのアイデア。我が家は燗酒が苦手なおサルがいるのでダメだけどね。
「好きにすれば」 自分のだけね
じゃそうする。
一分レンジでチンすると、舌触りはクリーミーに変化。旨味も表にグッと出てきた。こりゃ旨いよ(笑)。
下園薩男商店(鹿児島県阿久根市)の焼き片口イワシ丸干し。ウルメと違って小振りながら噛むほどに旨味たっぷり。ワタも苦味とコクが効いて酒を引き立てるんだよね。
「今夜の晩御飯はこれで!」
おサル自慢の関西風すきやき。ダシに拘ったそうだ。そして艶々の葱はもちろん下仁田葱。我が家は青い部分も食べる派なので。
「厚揚げも糸コンもたっぷりいれた!」
ヘルシーメニューだね。
「食べ過ぎたら元も子もないけどにゃ」
家飲み初の睡龍。冷やよし。ぬる燗よし。様々飲み方、食事の合わせ方ができる万能選手だった。とにかくコスパが素晴らしい。家飲み用で迷ったらこれで決まりだ。次回は熟成タイプを飲んでみよう。
「大丈夫かにゃ」 ←いい酒は結局飲むけどね
(おわり)
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