サルヒツの酒飲みライフ♪【第232回】
多賀治 純米大吟醸 朝日
製造年月:2023年12月
生産者:十八盛酒造㈱
所在地:岡山県倉敷市
タイプ:純米大吟醸 無濾過生原酒
使用米:岡山県産朝日100%
使用酵母:協会14号、協会7号
精米歩合:50%
アルコール:16度
販売価格:1,650円(税別)
※特約店販売・季節限定品
※味覚の表現は飽くまで個人的なものです
ひつぞうです。今回の酒は倉敷の多賀治。「たかじ」と読みます。十八盛酒造の創業は天明5(1785)年。中興の祖、石合多賀治翁が名づけた十八盛で知られています。翁の名を冠した特約店銘柄が多賀治シリーズ。瀬戸内の魚に合わせた食中酒だとか。以下、テイスティングメモです。(12月29日賞味)
★ ★ ★
12月29日。晴天続きの横浜だった。おサルと一時間走り、軽めの朝食を終えると、以前から気になっていた換気口周辺のクロス汚れを掃除することにした。やらないときはやらないが、やり始めるとトコトンやる。それが我が家。ベランダ、床、風呂、キッチン。対象は広がり、取れないとなればあらゆる洗浄剤を駆使した。気づけば既に西陽が差していた。冬の一日は早い。
「飲もうぜ」 準備はできてゆ
赤磐雄町を産する岡山なのに、スッと思い浮かぶ銘柄はなぜか少ない。その中にあってこの多賀治。瀬戸内の恵みと相性抜群の食中酒として設計された銘品。ただ、県外の取り扱いはごく限られ、とりわけ関東圏での入手は難しかった。
ありがたいことに行きつけの店の保冷棚には(リリース後ということもあり)全品処狭しと並んでいた。扱う好適米は、赤磐雄町、山田錦、そして岡山発祥の朝日。味わい慣れた米より、まだ数回しか飲んだことのない朝日を選んだ。
「炭酸ガスに注意してにゃ」
使用酵母は二種類。協会7号=真澄酵母。それに協会14号=金沢酵母。いずれも代表的な酵母だ。今更解説するまでもないが、前者は濃厚でフルーティ、後者は淡麗でクリアな香りをもたらす(と個人的に思っている)。
では開栓!
ガスは控えめ。思いのほかフルーティな上立ち香は気持ち控え目。少し冷やし過ぎだったかも。
「飲んでみゆ」
第一印象はスッキリした味わい。そこにラムネのニュアンスが若干加わり、新酒の苦味が全体を纏める。とにかくキレがいい。食事と一緒に飲んでみたいけれど、日本酒の甘さがちょっとなあという向きにお薦めだ。
で、我が家の食事はどうなっているの?
「もちろん昨晩の続きだにゃ」
「ブリしゃぶだにゃ」
今夜は脂の少ない部位ね。
羅臼昆布で軽くダシを取っただけ。そこに椎茸、エリンギ、白葱、大根を投入。
「お刺身でも食べられるブリだから」
しゃぶしゃぶするのちょっとでいいんでしょ?
「ういうい」
ほんのちょっとでこんな感じ。美味しく頂いた。
初の多賀治、大満足だった。さすが食中酒。抜群の相性だったね。
「ブリは瀬戸海では獲れんけどね」 旨ければなんでもいい♪
(おわり)
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