サルヒツの酒飲みライフ♪「而今 きもと赤磐雄町 木桶 火入 」(木屋正酒造・三重) | ひつぞうとおサル妻の山旅日記

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サルヒツの酒飲みライフ♪【第228回】

而今 きもと赤磐雄町 木桶 火入 2022BY

 

製造年月:2023年10月

生産者:木屋正酒造㈱

所在地:三重県名張市

タイプ:きもと 木桶 火入

使用米:赤磐雄町100%

精米歩合:50%

アルコール:14.5度

杜氏:大西唯克氏

販売価格:3,200円(税別)

※特約店販売・季節限定品

 

※味覚の表現は飽くまで個人的なものです


ひつぞうです。家飲みで三回目の而今。今回は代表的な高級好適米、岡山県産の赤磐雄町で醸す生酛造りの火入れタイプ。季節商品はラベルの色の他に紙質まで違うんですね。通して購入すると判る些細な違い。興味深いです。以下、テイスティングメモです。(12月17日賞味)

 

★ ★ ★

 

申し訳ないほど、普通に家飲みできるようになった而今。嬉しい限りだ。今回も火入れながら木桶仕込みの生酛仕込み。丁寧かつ複雑な造りが期待できそう。

 

 

雄町のイメージカラーは黒か赤。ブラウンは珍しい。生酛、木桶のイメージを主体に据えたか。

 

 

そもそも而今とは、裏ラベルに記されているとおり“今をただ精一杯生きる”という意味。過去にも未来にも囚われずに。簡単なようでいて、なかなかむつかしい人生訓だ。もちろん飲んでいる時はただ飲みたいだけ。今が愉しいだけ(笑)。

 

 

雄町といえば骨太でリッチなボディが身上。しかし、造りが雑だと重すぎるだけの酒になりがち。意外に難しい米でもある。

 

「飲んでみよう!」サル

 

 

火入れらしく、香りに際立った芳醇さはない。むしろそれでいい。他方、舌に感じるピチピチとした弾ける刺激に複雑な苦味。雄町から想像された肉厚は印象もない。サラリとして癖がない。ひょっとして、花冷えでは設計どおりの風味が出ないのかも知れない。

 

「困ったにゃ」サル

 

ということで、この夜はゆっくり時間をかけて味わうことに。それに(後日種明かしするが)そうできる理由が別にある。

 

 

出汁巻たまご、アボカドとパクチーのサラダ、人参のラぺ、菜の花のお浸し

 

前夜が磯料理だったので酒肴はシンプルに。三時間ほど空気に触れて、温度もやや上がったせいだろう。ジューシーな深みが加わった。而今の赤磐雄町。愛山の果実味とは対照的に、火入れらしい、生酛らしい穏やかな味わい。飲み疲れしない旨い酒だった。

 

「やっぱ而今やね」サル

 

実は今回に限って続きがある。また後日。

 

(つづく)

 

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