サルヒツのグルメ探訪♪【第217回】
ル ヴェール フレ
℡)06‐6338‐1414
カテゴリ:フレンチ
往訪日:2023年9月30日
所在地:大阪府吹田市豊津町5‐17 スリーエスマンション1F
営業時間:(月曜定休・月一不定休)
(L)11:30~14:30
(D)18:00~22:00
アクセス:御堂筋線・江坂駅(改札5)から徒歩5分
駐車場:1台(コインパーキングも多数あり)
■18席(テーブル14+カウンター4)
■予算:(D)menuC 6,500円(税込)+アルコール
■予約:可
■カード:可
《ナイフを入れるのが惜しい》
ひつぞうです。関西大学博物館を見学した夜、おサルが眼をつけていたフレンチの店を訪ねました。以下、往訪記です。
★ ★ ★
すっかり定着した大阪グルメ探訪記。今回はフレンチだ。店名は“新緑”を表す造語らしい。季節は既に秋だったが、新鮮な無農薬野菜と稀少素材がウリのフレンチ。秋野菜を頂くにはちょうどいいと思った。
「たのすぃみー」
日が暮れるのも早くなった。江坂界隈も駅周辺の繁華街から少し離れると、大人が静かに愉しめる店が幾つもある事を知った。今回お邪魔したル・ヴェール・フレは、2011年6月に滋賀県の伊吹山の麓から移転。この夏で12周年になるという。食べログの百名店にも選ばれたことがある人気店だ(ただし、僕個人はこれには拘っていない)。
ディナーのコースは三種類。
Menu A 4,800円…アミューズ、前菜、スープ、魚、デザート、コーヒー
Menu B 5,400円…アミューズ、前菜、スープ、肉、デザート、コーヒー
Menu C 6,500円…アミューズ、前菜、スープ、魚、肉、デザート、コーヒー
今回は肉と魚を味わえるMenu Cで予約した。
やや遅めの予約だったので、18時半の入店。イケメンの御主人とマダムの二人で切り盛りしている。
テーブル席に案内していただいた。
まずはヴァンムスーの定番ブルエットで乾杯。コクがありながらも、軽くてキレもいい。泡の持続性も高い。お値打ちなスパークリングだ。
=アミューズ=
まずはアミューズ。
キッシュ 生ハム 小鳥のリエット
「鳩笛みたいだにゃ」 かわいい♪
中に挽肉が詰まっている。生ハムの下に隠れたキッシュも歯ざわりが良くて美味しい。食慾が増進するね。
「ワインどーすゆ?」
この日は赤ワインを頂いた。デイリー系から王道まで、レパートリーが広いのもこの店の特徴。
フェヴレ ピノ・ノワール 2020
生産者:ジョゼフ・フェヴレ
ヴィンテージ:2020年
タイプ:赤ワイン
品種:ピノ・ノワール
地域:ブルゴーニュ地方(フランス)
アルコール:13%
輸入:㈱ラック・コーポレーション
言わずと知れたブルゴーニュ、ニュイ・サン・ジョルジュのネゴシアンのピノ。価格帯通りのクオリティ。やや赤い果実の印象が勝っているが、ピノ特有のエレガントかつチャームなブーケが、料理の味を邪魔しない程度に温度の変化ともに広がる。
「料理もきたにゃ」 前菜だの
=前菜=
子持ち鮎のオイルコンフィ
これで前菜とは(笑)。かなり大振りな鮎だ。使われる野菜は近畿圏を中心とした無農薬。
卵がぎっしり。酸味の効いたカポナートソースが、香ばしく仕上がった鮎を引き立てる。
「むっちゃ大満足!」
おサルは大の鮎好きなのだ。
=パスタ=
この日だけなのだろうか、スープに変わってパスタ登場。
ポルチーニ茸のタヤリン
タリオリーニよりも細い平麺に、乾燥ポルチーニとモンサンミッシェルのムール貝入り。フランス直輸入素材が贅沢に使われるのも当店の魅力らしい。
パンやデザートにはマダムの故郷、伊吹山の無調整牛乳が使われている。
=主菜(魚)=
待望のメインディッシュだ。
淡路産マナガツオのソテー
無闇にソースが主張しない。あくまで素材の風味第一。それがル・ヴェール・フレのスタンダードなのかもしれない。
「魚には白じゃね?」
じゃ白ワインをグラスで。
コンブ・デュ・ムーラン シャルドネ 2020
生産者:アリニャン・ネフューズ
ヴィンテージ:2020年
タイプ:白ワイン
品種:シャルドネ100%
地域:ペイドック地方(フランス)
アルコール:14%
輸入:㈱キングジャパン
口に含んだ瞬間にアカシアの蜂蜜のような香りが広がる。加えて熟成された樽由来のナッツやバニラの余韻が長い。バターをふんだんに使った一皿と相性が抜群。
=主菜(肉)=
ミルク仔牛ロース肉のロースト マディラ酒のソース
ジロール茸(日本でいえばアンズタケ)をあしらいに。肉が柔らかい(シミジミ)。やっぱり、肉料理は柔らかいのに限る。
「ジジイだしにゃ」
年齢には勝てんよ。
=デザート=
生クリームにオバケのあしらい。ナッツとチョコのフレーバーが香ばしい。料理はもちろん、デザートも美味しい。
素材。鮮度。無農薬。そして、ソースやパンなど全て自家製。派手さはないが、素材の味がしっかり判る味つけだった。そして、ソースや調理法の組み合わせに豊かなハーモニーがあること。そこが一番感動した店かも知れない。全体的にボリューム感がある。男性でも満足できる。人気の理由が判った気がした。御馳走さまでした。
「季節ごとに素材も違うし、リピート確定だの!」
その前に予約取らないとね。
(おわり)
ご訪問ありがとうございます。