旅の思い出「日本の滝百選 滑川大滝」(山形県) | ひつぞうとおサル妻の山旅日記

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ひつぞうです。
おサル妻との山旅を中心に日々の出来事を綴ってみます。

日本の滝百選 滑川大滝

 

往訪日:2023年7月29日

所在地:山形県米沢市大字大沢地先

アクセス:東北道・福島飯坂ICから国道13号経由、東栗子トンネル出口(板谷)より細い林道8㌔

駐車場:滑川温泉の100㍍ほど手前

 

《直下の人物と比較してみよう》

 

ひつぞうです。滑川温泉投宿のおり、ふと思い立って日本の滝百選に認定されている滑川大滝まで行ってみることにしました。温泉の200㍍ほど手前の大滝沢から入渓すれば立派な沢登りコースですが、生憎そのつもりがなかったので装備がありません。ですが温泉から吊り橋を渡って尾根を越えればサンダル程度でも行けるレベル。往復各40分程度です。以下、往訪記です。

 

★ ★ ★

 

ということで、突然のスピンアウト山行である。

 

 

一般ハイカーはここから尾根越え(通行料200円)。僕らは宿泊客なので無料だった。

 

 

久しぶりの山歩き。サンダル片手に登っていく。あっという間に滝のような大汗が噴き出した。でも悪くない。四箇月ぶりの山歩きだが、走り込みで下半身は鍛えている。巻き道基調で時折ジグを切る。20分あまりで尾根のトップに出た。

 

 

そこが展望台だった。

 

「おー!ナイスビューだにゃー」サル

 

直下に大滝が見えていた。水量はあるが、スダレなので瀑音は轟かない。奥には九蔵森(右)と薬師森(左)だろうか、ふたつのピークが天を衝いていた。滝をズームしてみよう。

 

 

滝は直登できないので左(右岸)のゴルジュを高巻くらしい。だが状態はかなり悪く、過去には滑落死亡事故も起きている。かなりレベルは高そうだ。ちなみにここから稜線伝いに東大巓(名月荘)に至る登山道が地理院地図に破線で記載されているが、藪に覆われて判然としない。すでに廃道なのだろうか。

 

 

すばらしいね。

 

「日陰がないから死にそうだよ」サル 水くれ!

 

そこからは急なくだりが待っていた。刈り払いがされていないので、藪を搔き分け、足許を確認しながらローカットのハイキングシューズで頑張った。沢に降り立ったところでサンダルに履き替える。その僅かな区間で、どうやら毒虫(毛虫だろう)に触れたようで、足首と膝小僧にアバタ状の発疹ができて痒いのなんのって。

 

「虫よけスプレー持ってこなかったもんね」サル

 

長らく登山から遠ざかっているので、夏場の藪道では露出NGという基本行為を忘れていた。(その後一週間、掻き崩した傷口から大量の膿が樹液のように流れ出て大変だった。蚋や蚊の仕業ではない。どんな虫だったのだろう)

 

 

ここからはナメナメの歩き沢。直下は落差のある滝が連続する。くだりは厳禁だ。

 

 

これよこれ。夏は沢登りに限る。

 

「装備ないけどにゃ」サル えーんかこんなんで

 

苔もなく、サンダルでも抜群のフリクション。ものの10分程度で大滝が姿を現した。

 

 

美しい!やはり来てよかった。

 

 

ここで沢登りパーティ二組と離合。水量があるときは危険だな。

 

 

おサルと比較すると規模が判る。ハング気味なので登るのは無理だ。そういうつもりで来てないし。

 

 

「めっちゃダイナミックだにゃ♪」サル

 

 

スケール感が麻痺するよ。

 

 

入れ替わりに直下に入った沢ヤの二人。おかげで規模が判る。15分ほど眺めて戻ることにした。チェックアウトギリギリだな。これは。

 

 

思ったほど冷たくないんだよね。

 

 

やっぱり山はいいねえ。

 

 

沢も山も東北は最高だ。ただ、このところの暑さには敵わないけど。

 

 

一気に駆け上がってきた。空身なので全然ヘイキだった。

 

 

途中、ハイキングの若者たちと離合した。山行スタイルでも人気のコースだった。

 

無事時間前に戻り、身支度をすませてお暇した。アブや毒虫に悩まされもしたが、長らく懸案だった滑川温泉での一泊旅。終生の思い出になるだろう。次の宿まで然したる距離もない。食事を福島市内で終えて、一箇所寄り道することにした。

 

「刺された太腿パンパンだにゃ」サル 困ったもんだの

 

他人事だねあせ

 

(つづく)

 

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