サルヒツの酒飲みライフ♪「山の井 Home 60 夢の香」(会津酒造・福島) | ひつぞうとおサル妻の山旅日記

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サルヒツの酒飲みライフ♪【第192回】

山の井 Home 60 夢の香

 

製造年月:2023年5月

生産者:会津酒造㈱

所在地:福島県南会津郡南会津町

タイプ:純米吟醸 生酒

原料米:夢の香100%

使用酵母:非公開

精米歩合:60%

アルコール:15度

販売価格:1,400円(税別)

※特約店販売品・季節限定品

 

※味覚の表現は飽くまで個人的なものです


ひつぞうです。今夜の酒は南会津の山の井Home。レモンイエローの表ラベルが美しいですね。家飲みに特化した造りで、三シーズン目を迎えるそうです。初めて頂戴するので、福島フリークとしてはとても愉しみ。以下、テイスティングメモです。

 

★ ★ ★

 

南会津町もまた、福島県下の有力蔵が集まる街道筋の街である。国権酒造に、開当男山酒造。そして会津酒造。とりわけ会津酒造には思い入れがある。地元銘柄《會津》、そして《田島》を醸す蔵として最初に知った。その後、南会津の七ヶ岳大嵐山志津倉山と、登山で往訪を重ねるうちに親しみ深い蔵となっていった。ただ、特約店銘柄に然してこだわりを持っていなかったため、山の井について見聞を深めたのは、ここ二三年のことだった。


 

創業は元禄元(1688)年。300年以上の長い歴史を誇る。もちろん《會津》の骨太な飲み応えも好きだ。だが一方ではコロナ禍で家飲みが定着。カジュアルな家庭料理に合わせた、軽やか、しみじみ、美しい酒というのが一般的になっている。それは飲食店で提供される酒も同じだ。

 

「何が言いたい?」サル

 

いや。おサルでも飲める日本酒が増えて結構だなあと。

 

「その一言で十分だの」サル

 

一応、備忘録だから。

 

 

Homeはそうした軽やかな飲み口に設計されている。山の井の原料米は五百万石雄町、そして福島が生んだ夢の香。この日の酒は、その夢の香を用いた冬仕込みの生になる。使われる井戸水は超軟水。やわらかく、綺麗な酒質に仕上がるそうだ。

 

 

濾過されているので繊細かつ透明。頂戴したのは五月だが、醸造特性にあわせて雪冷えで頂くことに。

 

「お味はどうかにゃ?」サル

 

 

スッキリしたラムネ感。そして心地いい苦み。度数は15だがもっと軽く感じる。柔らかいね。

 

「スイスイ飲める感じだの♪」サル サル好み

 

 

やや浸かりの浅い新玉葱の甘酢漬けはシャクシャクした触感。

 

 

胸肉を使った焼き鶏はふわふわでジューシー。異なる食感ながら、飲みやすい酒はどちらにも合う。

 

「ワインとは違うマリアージュだにゃ」サル

 

少なくともキュウリのサラダには白ワインは合わんしね(笑)。最後は柑橘系の余韻も加わった。

 

 

飲み会の多い週だった。仕事の席で趣味の酒を求めることはむしろ無粋。普段口にしない酒質が多くなる。だが、週末になれば、おサルの許に帰ることができる。そこで頂くHome。まさにat homeな酒だった。

 

「誰と一緒かは重要だにゃ」サル つきあうぜ

 

(おわり)

 

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